内容説明
インヘリターズとの戦いに集った数多のスパイダーメン。彼らにもそれぞれ、語られざるドラマがあった。彼らは如何なる道筋を辿ってスパイダーバースに辿り着いたのか、スパイダー大戦勃発までの秘話の数々が、ここに明らかになる！時間流に呑まれた挙句、スパイダーアーミーの結成に走るスーペリア・スパイダーマン。自らの運命と向き合う決意を固めるスパイダーグウェン、そして、スパ／／ダー。インヘリターズと激突するスパイダーマン・ノワール、スパイダーマン２０９９。おなじみのピーター・パーカーが若きスーパーヒロイン、Ｍｓ．マーベルに、ヒーローの手解きをする一方で、運命の波に押し流され、闇に消える者もいる。スパイダーバースに至る幾つもの運命の旅路を辿れば、大戦の全貌が見えてくる。大いなる世界の周縁、“エッジ・オブ・スパイダーバース”から、物語は始まるのだ！
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
sin
41
善？悪？関係なし！このファミリーはスパイディーのみを狩り立てて捕食する（文字通りいただいちゃう）本当の意味での天敵！前作は本筋で事の顛末が表されたが、今作はそのサイドストーリー、多元宇宙の様々なバリエーションのスパイディーたちが刈り取られていく、なかにはホラーテイストで人類の脅威となるように運命づけられたスパイディーいや蜘蛛男もいて多彩…。2016/07/20
トラシショウ。
27
積読消化。多元宇宙のありとあらゆるスパイダーマンが一同に会して、平行世界を股にかけて彼ら「クモの眷属」を襲う相続者(インヘリターズ)との激闘を繰り広げた「スーパースパイダーマン大戦」とも言える「スパイダーバース」の前日譚。物語を牽引していくのは意外にもスパイダーマン・ピーター・パーカーの身体を乗っ取ったドクターオクトパスことスーペリア(より優れた)スパイダーマン、という搦手な造りが何ともユニーク。本編にそれほど出番の無かった、或いは合流出来なかったキャラの可能性にスポットを当てた内容(以下コメ欄に余談)。2019/05/25
ara_shinya
5
スパイダーバースへの前日譚的な作品を集めた1冊。というか初登場でそく退場といった感じでその場限りのスパイダーマンが多過ぎない？これで多少成りとも手応えのあったスパイダーマンがまた何処かに顔を出す事になるのだろうな。2016/09/16
杉浦印字
2
独立したエピソードが決まって最後に強引に〆るのが楽しい。アンチヒーローでアンハッピーエンドな１話完結のノリには『ホワット・イフ？』誌を思い出したけどそもそもスパイダーマン登場話からしてそうか。2016/09/03
S_Tomo🇺🇦🇯🇵
2
衝撃の「スパイダーバース」の前日譚。様々な世界のスパイダーマン（またはスパイダーウーマン）がそれぞれの敵や運命と戦っていく中、襲い来る死神の影。ある者は幸運にもスパイダーアーミーへ合流し、ある者は死をもって自分の物語の終焉を迎える。日本の漫画の仕組みと異なり、制作会社主体で作られるアメコミならではのダイナミックな展開に脱帽するが、反面、ドライなまでに非情の最期を遂げるスパイダーマンたちの姿に、殺されるためだけに、一度は自分の物語を終えたのによみがえらされたり、新たに世界ごと創造された者への哀愁を隠せない。2016/07/05
