内容説明
アベンジャーズとX‐MEN、現代を代表する二大ヒーローチームが激突した歴史的死闘の幕開けと幕切れを飾る二つの物語。サイクロップスの揺るぎない信念の理由が明かされる『アベンジャーズ:X‐サンクション』、戦いに敗れ、投獄されたサイクロップスのその後を描く『AVX:コンセクエンス』。話題作「AVX」を彩り、その後のマーベルコミックスの流れに重大な影響を与えた二大ミニシリーズを日本オリジナル編集でカップリング!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
トラシショウ。
23
外宇宙からのフェニックス・フォースを巡り喧騒と混乱を極め、一大クロスオーバー「AVX」にて激突したアベンジャーズとX-MEN。その対立の発端となる死んだと思われていたケーブルの孤独なアベンジャーズ狩りを描く「Xサンクション」、「AVX」終結後、世界中に拡散したフェニックス・フォースの力で再び産まれ、または力を取り戻しつつあるミュータントへの牽制もかねて拘束具付きで収監されたサイクロップスのその後を描く「コンセクエンス」の二本立てで送る、壮大なクロスオーバーの始まり、そして後始末の物語(以下コメ欄に余談)。2018/07/08
GM職員
13
一大クロスオーバー『アベンジャーズVS X-MEN』のプロローグ&エピローグをまとめた一冊。アベンジャーズ相手に命懸けのゲリラ戦を仕掛ける戦士・ケーブルを描くプロローグと、AVX本編終章で捕縛されたサイクロップスの獄中での様子を描くエピローグ。何をおいても、マグニートーをして「昔のおまえはどこへ行った」と言わしめるサイクの先鋭化と、その源となった静かな悲憤と諦念が痛ましい。どっちを選んでも茨の道に違いはなく、なんだかマルコムXが重なる。決して手放しで賛同はできないけど、僕は止める言葉を持たないな…。2019/03/06
サテヒデオ@ダイナミックひとり
3
いよいよ冥府魔道のスコット家。彼ら全員がお姫様体質ってのが、一部読者をイライラモヤモヤさせるのだろう。本書はそれこそ書名を「AVX:サマーズはつらいよ」としても内容的には遜色のない展開。そうはいっても自業自得の気味はあるのだけれど。2016/03/05
杉浦印字
2
ケーブル&ホープのサーガのエピローグにしてAVX本編の重要な動機付けである『Xサンクション』は順序通り最初に刊行した方が良かったのでは……。『コンセクエンス』は本編で落ち着き所をなくした感情にしっかりページを割いて応えてくれて満足の結末。欲を言えば勝者側のアベンジャーズの思いも見てみたかった。2020/02/12
ISBN vs ASIN vs OPAC
2
モラルやシステムを重んじる者が悪であるとみなされるように、時代の方が、変わってしまった。モラルやシステムの破壊者が、むしろ善とみなされるようになった。そう考えると、やや悪だったウルヴァリンが善になり、かなりの善だったサイクが悪になったのはある意味、時代を、時流を反映した当然の帰結、あるいは我々の感受性の変遷がそこにあらわれているのかもしれない。2017/09/04
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