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内容説明
おぞましい事件の裏に、かつて葬ったはずの自らの息子がいると知ったマシューは、過去を清算するため、ある決断を下そうとしていた。一方“アシュモール782”の失われた最後のページを求め英国へ飛んだダイアナは、すべてが始まったオックスフォードのボドリアン図書館へ向かうが―。遂に明かされる写本の真実と、禁断の愛の運命は!?魔法と科学が織りなすファンタジー巨編、ここに完結!
著者等紹介
ハークネス,デボラ[ハークネス,デボラ] [Harkness,Deborah]
南カリフォルニア大学で現役教授をつとめる歴史学者。16~18世紀のヨーロッパにおける魔法と科学の歴史を専門とし、ケンブリッジ大学やイェール大学から学術書も出版している。小説デビュー作となる『魔女の目覚め』は発売前から大きな注目を集め、世界38か国で出版
中西和美[ナカニシカズミ]
横浜市生まれ。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちょろこ
61
全てが最高潮に達した、一冊。写本の謎はもちろん、ダイアナとマシューの二人の愛も、脇役キャラ達の魅力も、全てが最高潮に達した完結編だった。血の温かいものとそうでないものの、無理なく自然に生まれた絆が最高に感じられたのもたまらなかった。人種も宗教も関係ない、分け隔てなく、世界はひとつ…そんな著者の願い、思いも込められているのかなと感じた。秋の夜長に相応しい壮大な物語、満足感でいっぱいな反面、淋しさを感じてしまうのも否めない。2017/10/11
みうか
56
ついに読み終わりました!長い長い旅路に、何度めげそうになったか‥(笑)一応ハッピーエンド。でもダイアナの体は耳なし芳一状態?(笑)双子ちゃんの将来がいろんな意味で楽しみ。ただもうちょっと写本の秘密にパンチが欲しかったかも。風呂敷広げ過ぎて紐を結びきれなかった感ある。ベンジャミンもあっさりしてたし。そしてなにより、ギャロウグラス!!私の推しキャラが切ない…。ひっそりと身を引く彼を私が慰めたい。せめてマシューの誕生日は参加して欲しい。あぁ悲恋。マーカス&フィービーのスピンオフもあるので何かしら期待。2019/12/17
ダージリン
34
ついに終わってしまった・・・ちまちま読んでいたので、登場人物たちと長い付き合いになって名残惜しい気持ちになりました。マシューとダイアナを支える家族・友人・仲間が頼もしく、愛情いっぱいで、全ストーリーに起こる様々な苦難にも、揺らがず安心して読めました。もちろん、マシューとダイアナの愛情も本当に強いし、愛情表現もかなりのもの(笑)。他にも魅力的な人物満載でした。それぞれに書きたいことは尽きませんが、この辺にしときます(笑)。2015/11/12
ネロ
24
「ほら、またママがすべて解決してくれたぞ」…ほんとその一言につきます。ダイアナが偉大過ぎる、最強過ぎるっ!ここまで特別な存在だと気持ちいいですね。ヨーロッパ各所、過去から現在までを縦横無尽に彼らと旅した、秘密と愛に溢れる濃密なストーリーでした。神秘的な呪文のように物語を編んでくれた作者さんの手腕に脱帽。本当に魔法にかかったように心地良く夢中になれた作品でした。一つ不満を言うならば、ロマンス要素として魅力的なデーモンのライバルキャラを登場させてほしかったですね笑 彼らの存在がなんかもったいない…2019/01/25
ベルるるる
22
「魔女の目覚め」の始まりから、このラストまで、いろいろな伏線があって、読みながら、それを確認して、感嘆して、そして一気に読み終えた。港で待ち続け、似顔絵片手に探し続けたジャック、ギャロウグラスの純愛、ダイアナの為に死んでいった若い両親、フィリップの残酷な痛ましい最期の姿。・・・・涙。 イザボー、かっこいいな~。今度はじっくり再読するつもりです。2015/05/07