内容説明
1953年、赤狩り、朝鮮戦争を経て、アメリカは新たな時代へと突入しようとしていた。その一方で、戦後、わずか一握りを残して姿を消したヒーロー達にも、新世代が生まれようとしていた。アメリカが向かう新時代とは、その時代を担う新たなヒーロー達とは…時代は今、新たな地平へと向かって動き始める。『ビフォア・ウォッチメン:ミニッツメン』で注目されたダーウィン・クックの出世作、ついに日本上陸!コミックスのシルバーエイジの到来を当時の社会と重ねて描き、アイズナー賞、ハーベイ賞を受賞した感動作!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
F4ふぁんとむ
2
こういう素晴らしい作品をしっかりと紹介するから、今の日本のアメコミ出版関係者はすごく評価できる。時代にしっかりとスーパーヒーローが溶け込んで違和感のない稀有の名作。2015/06/20
kasukade
2
アメリカでなぜヒーローが必要なのかを問い、導きだす名作の予感。ダーウィン・クックは本物だったことがこれを読めばわかっちゃう。この絵だから伝わること、この絵だから出来る茶目っ気、この枝からわかる格好良さ。最高ですv2015/03/29
リチャード
1
普段あまりお目にかかる機会の無いルーザーズや初代スーサイド・スクワッドやチャレンジャーズ・オブ・ジ・アンノウンといった常人ヒーローたちの姿がカッコよかった。あと刑事ジョン・ジョーンズ!2021/06/13
杉浦印字
1
少ないコマと言葉で圧倒的に多くを語る技倆に驚かされた。魅力的で説得力のあるヒーロー誕生の再構築、多様なヒーロー同士の意外な関わりにしびれる。クックの画はもちろんD.スチュアートのシャープな着彩が互いを引き立てている。2018/07/02
えんじ
1
クラシックな絵柄で、陰鬱な社会状況のヒーローの境遇を描く…。ヒーローの天真爛漫な画がかえって怖いです! クラシックな絵柄と、我々が好きなモチーフ…。50年代、60年代…。トランジスタラジオ、カラーテレビ、原爆、赤狩り の一方で冒険、恐竜、ボクシング、火星…。すばらしい…。下巻に続きます。あ! スーパーマンとバットマンは相変わらずですな。あと、ワンダーウーマンがこの手のでいいように扱われてるのを見たことがない。またもや、ひどい感じに。2016/04/29