内容説明
「シビル・ウォー」の末、非業の死を遂げた稀代の英雄、キャプテン・アメリカ。その死から1年を経た今、かつての仲間達は在りし日の戦友の思い出に耽る…アメリカという国を体現してみせた男の思い出に。『キャプテン・アメリカ』関連誌、600冊目を記念して企画された特別号。1941年に始まる68年のキャップの歩みを振り返るファン必携の1冊。大ベテラン、ジーン・コーランを始め、アレックス・ロス、ハワード・チェイキンら実力派アーティストが参加。さらに、キャプテン・アメリカ原作者のジョー・サイモンのエッセイまで。この1冊を抜きにキャプテン・アメリカは語れない!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
神太郎
7
キャプテン・アメリカが狙撃され、死亡してから一年後。彼の回りにいた人々の口から事件についての思いと彼がどんな人物であったのかを掘り下げが行われている。メインストーリーではないものの多くのイラストレーターや脚本家が関わっていることからしてこのキャプテン・アメリカの死がいかに大きな事件がが分かる。ただ、復活の兆しも見えるため決して後ろ向きな物語だけでなくこれからの展望も見え隠れするなかなかに今後の展開を期待させる一冊にもなっている。巻末の歴代表紙は圧巻。長い歴史があることが良く分かる。2019/05/16
サテヒデオ@ダイナミックひとり
2
偉大なる存在については当人ではなく第三者に語らしめよ、というところか。シビル・ウォー後の、つまりキャプテン・アメリカ亡き後のアメリカ社会を描いて、個人と理念の関係へと思いをめぐらす。死と再生のメカニズムが社会に齎すものとは?2015/06/28
一会
2
キャプテン・アメリカの歴史を誕生から振り返る集大成であると同時に「洗脳されキャップを殺してしまった恋人の苦悩と真実の探索」「キャプテンの称号を受け継いだ相棒の活躍とささやかな安息」「彼の"隣人達"の追憶」「オークションの意外な顛末」「戦自中の吸血鬼との戦い」などバラエティに富んだ短編集であり資料やコラムも充実した豪華な一冊。仲間も市民も戦った敵でさえ及ぶキャップの影響力とその喪失が分かると同時に復活への期待も高まる作品でもある「"超人"老兵は死なず、消え去ることもない」2015/01/02
ネイト
1
シビル・ウォーで死亡したキャップの後釜になったバッキーが回想するパターンと、シャロンが記憶を徐々に取り戻さんと思い出すパターン。 最後の回がおもしろい。2020/12/13
杉浦印字
1
懐古編といえばあらすじ状に退屈になりそうなところ、ブルベイカーらしい硬骨なセンチメントが光る短編集になっていてさすが。50号に併載された短編で各号をサンドした編集は、初出と作家をもっと明解にしてほしかった。2019/06/08