ヴィレッジブックス 愛するということ〈下〉

トリジアーニ，アドリアナ【著】〈Ｔｒｉｇｉａｎｉ，Ａｄｒｉａｎａ〉/鈴木 美朋【訳】

フリュー（2013/11発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 433p／高さ 15cm
• 商品コード 9784864910965
• NDC分類 933
• Cコード C0197

内容説明

家族を養うためアメリカへ出稼ぎに来たエンツァもまた、初恋を忘れられずにいた。だが再会した彼の横には美しい恋人の姿が。自らの思いを封印したエンツァは、貧しさのどん底から懸命に這いあがり、やがてメトロポリタン歌劇場の衣装係として頭角を現しはじめる。一方チームはある決意を胸に、第一次大戦へと出征していくが…。２０世紀前半、二つの国をまたぎ描かれる感動のベストセラー大作！

著者等紹介

トリジアーニ，アドリアナ［トリジアーニ，アドリアナ］ ［Ｔｒｉｇｉａｎｉ，Ａｄｒｉａｎａ］
ヴァージニア州南西部の炭鉱の町で、イタリア系の大家族に囲まれて育つ。脚本家としてテレビ業界で活躍したのち作家に転身。故郷を舞台にしたデビュー作Ｂｉｇ　Ｓｔｏｎｅ　Ｇａｐに続くシリーズをはじめ、ＹＡ小説やメモワール、料理本まで幅広く上梓。これまで世界３６か国で出版されている。祖父母をモデルに描いたという『愛するということ』はＮＹタイムズのベストセラーリスト初登場５位を飾ったほか、各方面で高い評価を受けた。現在は夫と娘とともにニューヨーク在住

鈴木美朋［スズキミホウ］
早稲田大学卒業。英米文学翻訳家（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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[のっち♬]

初恋を忘れずにアメリカへ出稼ぎに来たエンツァはチーロと再会するが、彼の横には恋人の姿。一方で彼はある決意を胸に第一次大戦へ出征する。愛するということ、それは「無謀で愚かで分別にかけること」をさせ、「お金も努力も将来も、失敗の許されない協力関係に賭け」させ、全てが終わった後に確かにそれは愛だったと悟ってやっと完成するものかも知れない。愛を知る者は愛を待てる、引き寄せる、選べる。そして、愛は体験を縫い合わせ、後の世代へ受け継がれる。「強くて、へこたれなくて、踏ん張る家族」を誇らしげに描いた骨太な大河ロマンス。

2019/05/06

[ここはる]

イタリアンアルプスの麓の村で出会った2人。出会った瞬間にお互いに淡い恋心を抱きながら、その後は運命のいたずらが2人を引き離したりすれ違わせたり。どこで2人が再会できるのか知りたくて、ついつい読み進めてしまいました。20世紀初頭のアメリカ移民達の苦労もしのばれます。作者の祖父母がモデルとのこと、大河ドラマとまではいかないものの、かえってリアルな物語になっているかもしれません。

2014/05/17

[barabara]

心を揺さぶる何かが圧倒的に足りない〜〜！大変な時代を生きてきたんだろうな…とは思うが、のれないレベルの稚拙な文章力が惜しい。出来過ぎなストーリーなのも一端かも。

2013/12/08

[もりのこや]

舞台の大部分はｱﾒﾘｶですが、こんなにｲﾀﾘｱ人に親しめる小説は初めてでした。彼らの愛する食事、ｵﾍﾟﾗ、ﾌｧｯｼｮﾝ、そして家族。血縁も海も越えて固く結ばれた家族の絆にﾎﾛｯとします。

2013/11/24