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内容説明
1910年イタリアン・アルプス。母親と生き別れて修道院で育てられた少年チーロは、山村で暮らす娘エンツァと出会う。可憐で聡明な少女と逞しく優しい少年は一目で恋に落ちるが、その直後、悲運な出来事によってチーロは故郷を追われ、二度と会うことはないと思われた。だが数年後、移民ラッシュに沸くマンハッタンで靴職人の弟子として働きだしたチーロは、あの時の少女と思いがけず再会を果たす―。
著者等紹介
トリジアーニ,アドリアナ[トリジアーニ,アドリアナ] [Trigiani,Adriana]
ヴァージニア州南西部の炭鉱の町で、イタリア系の大家族に囲まれて育つ。脚本家としてテレビ業界で活躍したのち作家に転身。故郷を舞台にしたデビュー作Big Stone Gapに続くシリーズをはじめ、YA小説やメモワール、料理本まで幅広く上梓。これまで世界36か国で出版されている。祖父母をモデルに描いたという『愛するということ』はNYタイムズのベストセラーリスト初登場5位を飾ったほか、各方面で高い評価を受けた。現在は夫と娘とともにニューヨーク在住
鈴木美朋[スズキミホウ]
早稲田大学卒業。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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のっち♬
56
舞台は20世紀初頭のイタリア山村。兄と共に修道院で育ったチーロは同じ歳の少女エンツァと恋に落ちるが、再会の約束は叶わずに引き離される。二人の成長物語を中心としつつも、親子愛やシスターからの愛にはじまり、兄弟愛、友愛、恋愛、郷土愛など様々な形の愛を描くことが本書のテーマのようだ。主人公たちは全編通してこれをしっかりと体現していくのだが、過酷な運命や権威に屈することなく正義に準じるその生き方はとにかく逞しくて力強い。なお、モデルは著者の祖父母とのこと。「愛することはやめられないもの」「この世は全部かゼロかだ」2019/05/04
barabara
3
思ったより脆弱な中身、というよりラブとロマンス的な感じ。もっと大河小説寄りの大きな波の衝撃を期待していたので肩透かし。2013/12/08