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内容説明
きよらかな滝にいだかれた王国ザイは近年、騎馬民族のたびかさなる襲来に苦しんでいた。彼らを率いるのは、あざやかなブルーの瞳、あめ色の肌をもつ将軍キャット。あまたの国を蹂躪してきた彼は、ザイ国に条件つきの和平を提案する。その条件とは誇り高き王女、ザイララを“ウォープライズ”―戦利品としてささげること。ララは民の行く末を想い、冷酷な将軍の奴隷として生きていくことを決意するが、ウォープライズという言葉には秘められたもうひとつの意味があった…。ふたつの国のはざまで惹かれあう二人の、宿命の愛を壮大に描いたファンタジック・ロマンス。
著者等紹介
ヴォーン，エリザベス［ヴォーン，エリザベス］［Ｖａｕｇｈａｎ，Ｅｌｉｚａｂｅｔｈ］
幼い頃からファンタジーやＳＦ作品、ロールプレイングゲームにのめりこむ一方、企業再生・金融分野を専門にした弁護士としても活躍している。『空色の瞳の異邦人』でデビュー
吉嶺英美［ヨシミネヒデミ］
サンノゼ州立大学卒業。英米文学翻訳家（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ダージリン
17
すごく面白かった～！一種の略奪婚ものになると思うのですが、ヒーローは心底ヒロインを大事にしているし、ヒロインも聡明かつ高潔。まわりの脇役達もしっかり描かれ、心温まる感じに・・・（笑）。３部作ということで、今から続きが楽しみです♪2012/08/28
星落秋風五丈原
16
騎馬民族の国に攻め込まれている美しい滝のある国の王女ララが、ウォープライス（戦の代価）として隣国の将軍キアのもとへ。彼女に悪意を持っている義兄に伝えられたウォープライスのゆがめられた意味のためになかなか素直になれない二人。人望があって女性には優しいキアと民のために自分を犠牲にすることもいとわない王女ララは理想のカップル。何にも知らないのに大胆なのもポイント。でもキアは既にもう5人の子持ちだとか。狩猟民族っぽいな。2014/09/28
nirokuya
14
コレは出色の作品!ロマンス系のレーベルから出てるとは思えない程、しっかりした異世界ファンタジー。もちろんロマンスもあるけど、それよりも世界観や人物設定がかなり凝っていて、とても深みと厚みのある物語。タイトルに負けずに書店で買うことを決めた自分万歳ゝ(＾。＾)ノ続編が早く読みたい！2012/08/20
rokoroko
10
久しぶりに引き込まれた本。異文化に嫁いでいくヒロインが、仕事を持っていて、自分の意思をきちんと表現できるのが、とてもよい。中世らしいのだが、それもどうでもいい。自立した女性がこれからどう生きていくか、続編読みたい。おもしろかった～2012/09/07
hotmilk
8
少しだけのつもりが一気読み！面白かった～！ヒロインの置かれる立場や苦悩が少し『炎と茨の王女』に似てる。魔法がでてくるストーリーかと思っていたけど、普通のヒストリカルだったので読みやすかった！ハッピーエンドになってるので、この巻だけでも充分楽しめます♪2014/10/29
