内容説明
幕末史の定説を覆す歴史小説。倒幕・維新で大きな役割を果たした広島藩の活躍を克明に描く。
著者等紹介
穂高健一[ホダカケンイチ]
広島県・大崎上島町出身、中央大学・経済学部卒業。日本ペンクラブ(広報・会報委員)、日本文藝家協会、日本山岳会、日本写真協会の各会員。地上文学賞『千年杉』(家の光社)、いさり火文学賞『潮流』(北海道新聞社)など8つの受賞歴がある。ジャンルは純文学、推理小説、歴史小説である。朝日カルチャーセンター、読売・日本テレビ文化センター、目黒学園カルチャースクールなどで「文学賞を目ざす小説講座」、「知られざる幕末史」、「フォト・エッセイ教室」、「エッセイ教室」、かつしか区民大学では「区民記者養成講座」などの講師を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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nyaoko
72
広島の護国神社に祀られている広島藩の藩士、高間省三。この本は地元のラジオでも絶賛されてて、広島本屋大賞ノミネート作品でもあります。幕末の歴史において、お隣の長州藩は名をあちこちであげていたのに、広島藩は…?と、思ってた歴史音痴の私の謎を、解き明かしてくれた本でした。広島藩、本当は凄かったんだよ。幕末の日本の未来を切り開こうとした人が沢山いたんだよ。そして、高間省三と言う20歳で亡くなったこの青年の生き様を是非沢山の人に読んで欲しいです。2019/02/27
なつきネコ@執事になる化け猫 全てのご主人様、お嬢様、紅茶をどうぞ☕
9
芸州広島藩と聞き、新選組好きとしては長州征伐で伊東甲子太郎が芸州に入り、志士と交流し、中岡慎太郎とのパイプを手に入れたというのは知っているが、背景が詳しくわかった。まさか土佐より早く大政奉還の話を提唱し、御手洗で密儀が行われていたとか。大政奉還から王政復古の間に芸州広島藩は爪痕を残していたんだな。よく、言われる薩長土肥とは戊辰戦争の前段階で活躍した藩だったのだろう。明治維新の道筋をつけた藩なら、水戸、越前の二藩が入るだろうから。しかし、あの原発事故の浪江町双葉町に高間省三が眠っているのは驚いた。2022/12/25
のいー
2
2 ナショナリズムを煽ればいいというものではない 2019/06/26