出版社内容情報
18世紀の自然誌から、デボルド?ヴァルモール、ジョルジュ・サンド、バルザック、ヴェルヌ、ビュトール、プルースト、ルーセル、ブルトン、ボヌフォワ、マリー・ンディアイまで――18世紀から21世紀にいたるフランス文学の世界を飛び翔る鳥たちの姿を渉猟、精読する。
内容説明
鳥はもはや“人間にとって手が届きそうで届かない存在”ではなくなったのだろうか。18世紀の自然誌から、デボルド=ヴァルモール、ジョルジュ・サンド、バルザック、ヴェルヌ、ビュトール、プルースト、ルーセル、ブルトン、ボヌフォワ、マリー・ンディアイまで。18世紀から21世紀にいたるフランス文学の世界を飛び翔る鳥たちの姿を渉猟、精読する。
目次
1 セストスの鳥、高潔な鳥、鉤状嘴の鳥―自然誌から鳥類学へ(中村英俊)
2 サヨナキドリが歌うとき―マルスリーヌ・デボルド=ヴァルモールの死生観(岡部杏子)
3 ジョルジュ・サンドとバルザックのいくつかの小説における鳥と〓製(博多かおる)
4 神ジュール・ヴェルヌと鳥たちの世界(石橋正孝)
5 ゴモラの鳥たち―『失われた時を求めて』におけるつがいの幻想(福田桃子)
6 レーモン・ルーセルにおける鳥の調教と詩(新島進)
7 シラサギが飛び立つまで―アンドレ・ブルトンにおける“aigrette”(前之園望)
8 鳥の影の主題による変奏―イヴ・ボヌフォワの二篇の詩をめぐって(三枝大修)
9 ハシボソガラスと血―マリー・ンディアイ『魔女』における鳥(笠間直穂子)
著者等紹介
岡部杏子[オカベキョウコ]
1977年、東京都生まれ。東京都立大学博士課程単位取得退学。現在、学習院大学文学部フランス語圏文化学科助教。専門は十九世紀フランス文学
福田桃子[フクダモモコ]
1978年、神奈川県生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学、パリ第四大学大学院博士課程修了、博士(文学)。現在、慶應義塾大学経済学部准教授。専門は十九世紀・二十世紀フランス文学(マルセル・プルースト)およびフランス映画(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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