出版社内容情報
20世紀のスキャンダル作家セリーヌの死後60年の時を経て発見され、「21世紀の文学史的事件」と国内外で話題を呼んだ幻の草稿群のひとつ、『戦争』――『夜の果てへの旅』に続いて執筆された未発表作品にして、第一次大戦下の剥き出しの生を錯乱の文体で描き出した自伝的戦争小説が本邦初訳で登場!
本書『戦争』(Guerre)は、国書刊行会『セリーヌの作品14 戦争・教会 他』(1984)所収の「戦争」(Casse-pipe)とは全く別の作品です。後者は著者の生前にフランスで出版されていた未完の作品ですが、本書は、セリーヌが盗まれたと主張していた遺稿群のなかの作品であり、レジスタンスによって保管されていたものが2021年に発見されて大ニュースとなり、翌22年に出版されたものの日本語訳です。
内容説明
20世紀のスキャンダル作家セリーヌの死後60年の時を経て発見され、「21世紀の文学史的事件」と国内外で話題を呼んだ幻の草稿群のひとつ、『戦争』―『夜の果てへの旅』に続いて執筆された未発表作品にして、第一次大戦下の剥き出しの生を錯乱の文体で描き出した自伝的戦争小説が本邦初訳で登場!
著者等紹介
セリーヌ,ルイ=フェルディナン[セリーヌ,ルイフェルディナン] [C´eline,Louis‐Ferdinand]
1894‐1961。フランスの作家・医師。パリ郊外で医業に携わるなか、俗語・卑語を駆使したデビュー作『夜の果てへの旅』で圧倒的反響を巻き起こした。第二次大戦にあたっては、激越な反ユダヤ主義パンフレットを書き連ねたため、終戦間際にデンマークへ亡命、現地にて逮捕、収監された。大赦を得ての帰国後は、パリ郊外ムードンに居を構え、亡命行を主題とした三部作などでフランス語の構文を破砕する言語実験を推し進めた。死後も現在に至るまで、その文学的達成と反ユダヤ主義言説との関係が国内外で度々スキャンダラスな議論を巻き起こし続けている
森澤友一朗[モリサワユウイチロウ]
1984年、岡山県生まれ。翻訳者。劇団解体社所属、パフォーマー・文芸・制作。東京大学文学部フランス語学フランス文学専修課程卒。劇団では過去に「セリーヌの世紀」と題して、訳し下ろしたセリーヌのパンフレや小説を題材とした連作を国際プロジェクトとして展開(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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火曜日