ルリユール叢書<br> 戦争

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ルリユール叢書
戦争

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  • サイズ 46判/ページ数 272p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784864882880
  • NDC分類 953
  • Cコード C0397

出版社内容情報

20世紀のスキャンダル作家セリーヌの死後60年の時を経て発見され、「21世紀の文学史的事件」と国内外で話題を呼んだ幻の草稿群のひとつ、『戦争』――『夜の果てへの旅』に続いて執筆された未発表作品にして、第一次大戦下の剥き出しの生を錯乱の文体で描き出した自伝的戦争小説が本邦初訳で登場!

本書『戦争』(Guerre)は、国書刊行会『セリーヌの作品14  戦争・教会 他』(1984)所収の「戦争」(Casse-pipe)とは全く別の作品です。後者は著者の生前にフランスで出版されていた未完の作品ですが、本書は、セリーヌが盗まれたと主張していた遺稿群のなかの作品であり、レジスタンスによって保管されていたものが2021年に発見されて大ニュースとなり、翌22年に出版されたものの日本語訳です。

内容説明

20世紀のスキャンダル作家セリーヌの死後60年の時を経て発見され、「21世紀の文学史的事件」と国内外で話題を呼んだ幻の草稿群のひとつ、『戦争』―『夜の果てへの旅』に続いて執筆された未発表作品にして、第一次大戦下の剥き出しの生を錯乱の文体で描き出した自伝的戦争小説が本邦初訳で登場!

著者等紹介

セリーヌ,ルイ=フェルディナン[セリーヌ,ルイフェルディナン] [C´eline,Louis‐Ferdinand]
1894‐1961。フランスの作家・医師。パリ郊外で医業に携わるなか、俗語・卑語を駆使したデビュー作『夜の果てへの旅』で圧倒的反響を巻き起こした。第二次大戦にあたっては、激越な反ユダヤ主義パンフレットを書き連ねたため、終戦間際にデンマークへ亡命、現地にて逮捕、収監された。大赦を得ての帰国後は、パリ郊外ムードンに居を構え、亡命行を主題とした三部作などでフランス語の構文を破砕する言語実験を推し進めた。死後も現在に至るまで、その文学的達成と反ユダヤ主義言説との関係が国内外で度々スキャンダラスな議論を巻き起こし続けている

森澤友一朗[モリサワユウイチロウ]
1984年、岡山県生まれ。翻訳者。劇団解体社所属、パフォーマー・文芸・制作。東京大学文学部フランス語学フランス文学専修課程卒。劇団では過去に「セリーヌの世紀」と題して、訳し下ろしたセリーヌのパンフレや小説を題材とした連作を国際プロジェクトとして展開(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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きゅー

9
『夜の果てへの旅』を読んでから20年以上も経つ。この年になってセリーヌの新作を読むとは思わなかった。彼の諸作品によって戦争という「偉大な」事業が、実際にはいかに矮小で醜いものであるかを世に知らしめることとなった功績は大きい。彼の罵詈雑言は、20世紀という大量虐殺の時代を露わにする。英雄も居なければ、祖国愛もない。女衒と借金と酒と汚物ばかりが輝いている。そして残念なことに、おおよそ100年後の今でも彼の言葉には真実味が宿っている。2024/04/03

mstr_kk

8
近年発表された、セリーヌの未発表草稿。完成された小説ではないという不満などこれっぽっちも感じない、すばらしい一作です。第一シークエンスから戦争描写が、言語表現として極限に達しています。訳文は非常に軽快かつ明晰で、見るだけで瞬時に意味と感覚が伝わります。本文のあとに載っている年譜はたいへんな労作、そして訳者解題は、これだけでも非常に価値の高い(そして文章としてエキサイティングな)ものでした。セリーヌの新発見作品を、これ以上ない形で日本に紹介する一冊だと思います。これこそ僕の読みたかったセリーヌです。2023/12/08

uchiyama

4
事実を書いたとする本の多くが、その実そうはならないことに比べ、虚構(の技術)によってこそ、あることをなかったことにしたり、美しくしたり、抽象化したりはしない、戦争すら含めた「この世」の絶対肯定でもあるこの本は、言葉という、ともすれば紋切り型へと収斂されてしまうものを、躍動する生き生きとした具体(罵詈雑言の豊かさ!)として自立させることに賭けてもいて、一気読みする面白さでした。あと、長い解説やあとがきはいつも不要に思うことが多いですが、この本の「訳者解題」は作品発見の経緯など分かりやすく読んでよかったです。2024/06/10

ケンミ

3
セリーヌはおろかフランス文学に興味をもったことすらほとんどなかったのだけど、ご縁があって読んだ一冊。聞いていた通り汚い言葉の連続で唖然としつつ読み進めたが、「生命ってやつの正体をおれは見たんだ、生命がおれを拷問にかけてる真っ最中を。」(p.24)の周辺など、軽快な口調はそのままに随所に挟まれる記述にはハッとさせられるものがあった。それと、読み終わってから気づいたのだけれど、戦争の悲惨さを書いているのにこんなに(良い意味で)反戦を訴えかけてこない戦争小説は初めて読んだ。訳者解題も面白かった。2023/12/23

火曜日

1
めちゃくちゃ面白いし解題も面白いし年表が真面目で面白い2023/12/10

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