出版社内容情報
人はいかにして、身体を用いて、心の冒険をしているのか?
アランが最後にたどり着いた
「プロポ」の先の、哲学の思索
〈労働〉〈倦怠〉〈羨望〉〈野心の初段階〉〈気分〉〈愛の情動〉〈永遠なもの〉……人間の心の諸冒険の動きに寄り添い、考察する38章の哲学レッスン。『アラン『定義集』講義』の著者による翻訳+解説の日本語版オリジナルで送る、アラン晩年の哲学思想の集大成!
「私は一覧表が欲しいわけでも、一つの体系が欲しいわけでもない。私は多くの考察から始めたい。たとえそれら〔考察〕が整合的でなくても、それらは三重の鎧をまとったこの人間の心というものをすべての側面から攻略してくれるだろう。」
目次
表題の説明
最初の難しい点、真実について
別の難しい点、美しいものについて
別の難しい点、善について
とても便利ないくつかの区分について
はぐらかすこと
演劇
諸芸術
自然
労働
倦怠
私たちの情感の諸段階
段階についての別の諸例
野心の諸段階
欲望
羨望
虚栄
名誉
悪徳
賭けの情念〔ほか〕
著者等紹介
米山優[ヨネヤママサル]
1952年東京生まれ。1981年東京大学大学院人文科学研究科単位取得退学。名古屋大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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