出版社内容情報
「明治維新が美化されすぎているような気がしてならない。維新は果してそんなに美しかったのだろうか。わたしはその答えを新選組のなかに求めてみたい。姿勢をできるだけ低くして、歴史の陰画を陽画に変えてみようと思っている。」(雑誌連載開始にあたっての著者予告文より)
司馬遼太郎『燃えよ剣』刊行の十年後、同じ「週刊文春」で連載を始め、編集部の忖度で中断した幻の作品、ついに書籍化。戯作者たらんとした作家の、差別解消への想い。
内容説明
司馬遼太郎『燃えよ剣』刊行の十年後、同じ「週刊文春」で連載を始め、編集部の忖度で中断した幻の作品、ついに書籍化。戯作者たらんとした作家の、差別解消への想い。
著者等紹介
井上ひさし[イノウエヒサシ]
昭和9年(1934)11月16日、山形県東置賜郡小松町(現・川西町)生まれ。昭和35年(1960)、上智大学文学部卒業。浅草フランス座文芸部進行係を経て、NHK放映の人形劇「ひょっこりひょうたん島」(1964‐9)の台本を共同で執筆。小説家デビューは昭和45年(1970)の長篇書き下ろし『ブンとフン』。以後も戯曲、小説、エッセイ等を書き、『道元の冒険』(1971)で岸田國士戯曲賞と芸術選奨新人賞を、『手鎖心中』(1972)で直木三十五賞を、『吉里吉里人』(1981)で読売文学賞と日本SF大賞を、『腹鼓記』と『不忠臣蔵』(1985)で吉川英治文学賞を、『シャンハイムーン』(1991)で谷崎潤一郎賞を、『東京セブンローズ』(1999)で菊池寛賞を、『太鼓たたいて笛ふいて』(2002)で毎日芸術賞と鶴屋南北戯曲賞を受賞。昭和59年(1984)に旗揚げした「こまつ座」の座付作者として自作を上演しながら執筆活動を続け、平成16年(2004)に文化功労者、同21年(2009)には日本藝術院賞恩賜賞を受賞。平成22年(2010)4月9日、死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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