内容説明
詩人が「文学探偵」として唐戯曲の迷宮のありようを鋭く解き明かす、画期的批評。
目次
奇想と知恵―まえがきとして
1 幻獣篇
2 宝箱篇
3 疾風篇
4 謎海篇
5 巨耳篇
詩のように読む―あとがきにかえて
著者等紹介
新井高子[アライタカコ]
1966年、群馬県桐生市生まれ。慶應義塾大学大学院修士課程修了。詩人。埼玉大学准教授。詩誌『ミて』編集人。詩集に『タマシイ・ダンス』(未知谷、第四十一回小熊秀雄賞受賞)、『ベットと織機』(未知谷)等。英訳詩集に『Factory Girls』(Action Books’ Jeffrey Angles編、第一回Sarah Maguire Prize最終候補)等。編著に『東北おんば訳 石川啄木のうた』(未來社)。共著に『世界文学としての“震災後文学”』(明石書店)等。企画制作した映画に『東北おんばのうた―つなみの浜辺で』(監督・鈴木余位、山形国際ドキュメンタリー映画祭2021 アジア千波万波部門入選)。アイオワ大学国際創作プログラム2019招待参加(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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葛
1
2021年12月12日第1刷発行 著者:新井高子 発行者:田尻勉 発行所:幻戯書房 印刷・製本:中央精版印刷 装幀:幻戯書房 カバー・扉写真:首藤幹夫 定価:本体2800円+税2024/04/02
tetekoguma
0
横浜国大で働いていた時に劇団唐ゼミ☆と出会い、それがきっかけで唐十郎作品を観に行くようになりました。(唐ゼミは唐さんが横浜国大で教授をしていた時にできた劇団で当時キャンパスに拠点を持っていました。)五感に訴えかけてくる凄みのある演技とたたみかけるようなセリフの連に圧倒されるもののストーリーは理解できず、長い間、唐十郎の演劇は不条理劇だと思っていましコロナになり、唐ゼミがオンラインで唐十郎作品を読むワークショップを始め、私はほぼ毎週参加するようになり、はや2年以上が経過しました。唐さんの初期の作品を読み・・2022/11/03