ルリユール叢書<br> 過去への旅 チェス奇譚

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ルリユール叢書
過去への旅 チェス奇譚

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  • サイズ B6判/ページ数 213p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784864882231
  • NDC分類 943
  • Cコード C0397

内容説明

無情な現実に引き裂かれる男女の合間をドラマティックに物語る、本邦初訳の未完小説『過去への旅』。作者の生涯最後の日々に完成した、チェスをめぐる孤独と狂気の心理を克明に描く『チェス奇譚』。ツヴァイクの生涯を貫く“内的自由”の思想を映した二つの傑作中編。

著者等紹介

ツヴァイク,シュテファン[ツヴァイク,シュテファン] [Zweig,Stefan]
1881‐1942。ウィーンのユダヤ系の裕福な家庭に生まれる。ウィーン大学で学びつつ、作家として活動を始める。第一次世界大戦中はロマン・ロランとともに反戦活動を展開。戦後は伝記小説等で人気を博しながら、ヨーロッパの人々の連帯を説く。ヒトラー政権の樹立後、ロンドンに亡命し、さらにアメリカ、ブラジルへと転居。1942年2月22日、妻とともに自殺

杉山有紀子[スギヤマユキコ]
1985年千葉県生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学、ザルツブルク大学博士課程修了(Dr.phil.)。慶應義塾大学専任講師。専門はシュテファン・ツヴァイクを中心とした二十世紀のオーストリア文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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Y2K☮

35
本書を世に送り出した幻戯書房とルリユール叢書に敬服。「過去への旅」は緻密で迫りくる文体がありがちな筋を全く異なる色合いに塗り替える。「人と同じことをやって違いを出せれば飽きられない」というプロレスラー・鈴木みのるの発言を思い出した。「チェス奇譚」はスリリングな小説にして貴重な史料。理不尽な逆境で磨かれるのは結果論に過ぎず、程度の問題でもある。大衆は得られたものを賞賛するだけで、引き換えに見えないところで損なわれた何かには無頓着。「戦争を経験して男になれ風潮」に抗ったサリンジャーの香りがしないでもない傑作。2023/07/03

ケイトKATE

33
『過去への旅』は、愛し合っていた男女が第一次世界大戦で引き裂かれてしまい、戦後再会するもかつてのような情熱的な愛を持てなくなってしまった様子が描かれている。『チェス奇譚』は、チェスに脅威的な知識を持つB博士の話。B博士は、ゲシュタポに拘束された過去があった。厳しい尋問に追い込まれていたB博士は、偶然ポケットに入っていたチェスの試合の記録本を夢中に読むことで尋問に耐え抜いた。孤独な中で何かに集中できるものを持つことは、生きるために大事であることに気付かされる。2編共、心理描写が深く読みごたえがあった。2023/09/10

きゃれら

24
初ツヴァイク。2つの中編小説はどちらも絶品だった。「過去への旅」自分の心の奥底に知らない間に育っていた思慕が弾ける描写は圧倒的。「チェス奇譚」の狂気についての 表現も夢中で読んだ。「3月のライオン」で凡人は狂気への恐怖からどうしても乗り越えられない境界線を、若き天才将棋プロの主人公が軽々と飛び越えるさまが描かれていたのを思い出した。ツヴァイクさん、もっと読まれていいのでは。オススメ。2021/10/29

星落秋風五丈原

23
「過去への旅」愛し合いながらも戦争によって引き裂かれる男女。なるほどルコントが映画化したくなるような作品だ。「チェス奇譚」ナボコフの『ディフェンス』を思い出した。2022/02/28

monado

5
みすず書房版の『チェスの話』が好きなので、念の為こちらも購入。こちらの訳の方が重厚さがありつつも読みやすく文章がこなれている。注釈があるのも◎。 『過去の旅』もまさにメロドラマ的話ではあるが、二人が通じ合う瞬間の文章がすごすぎて何度も読み返してしまった。2024/06/13

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