出版社内容情報
『椿實全作品』(82年)以降、本人が構想していた拾遺集に未発表の遺稿を増補した中短篇作品集。日本幻想文学の水脈の異貌。
椿實[ツバキ ミノル]
内容説明
焼け跡を生きる、博物学的精神とエロス。中井英夫・吉行淳之介の盟友であり、稲垣足穂・三島由紀夫・澁澤龍彦らの激賞を受けた幻の天才が、『椿實全作品』以降編んだ未収録の秀作群に、未発表の遺稿他を増補した中短篇作品集。没15年記念出版、初版1000部限定ナンバー入。
目次
1(金魚風美人;色彩詩;石の中の鳥;夜の黄金;乳房三十年史)
2(プロタゴラス先生その他―或る古典学者のノートより;我身ひとつは;白鳥の湖;たそがれ東京;花の咲く駅にて)
3(神桃記;黒いエメラルド;人魚不倫;紅唇―ニオイエビネの物語;蝶々と紅茶ポット―ブラウン神父の登場)
4(百人一朱;氷れるSM;お伝の毛皮)
5(メェゾン・ベルビウの猫―豆本版;メーゾン・ベルビウの猫―アメ横繁昌記)
附編
著者等紹介
椿實[ツバキミノル]
1925年東京生まれ。47年、東京大学在学中に中井英夫、吉行淳之介らが創刊した第十四次「新思潮」に「メーゾン・ベルビウ地帯」を発表し、三島由紀夫、柴田錬三郎らの激賞を受ける。教員のかたわら小説執筆、神話研究を続け、82年『椿實全作品』を刊行。2002年3月28日、死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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