内容説明
江戸期の女性は自由だった!年齢・身分を問わず全国から選りすぐった俳句案内。
目次
春(新年・初春・元旦;若菜・芹 ほか)
夏(更衣;卯の花 ほか)
秋(立秋;七夕・魂祭 ほか)
冬(時雨;芭蕉忌 ほか)
著者等紹介
別所真紀子[ベッショマキコ]
1934年、島根県生まれ。詩人・作家。連句誌「解纜」主宰。著書に『雪はことしも』(表題作で歴史文学賞)、『つらつら椿 浜藻歌仙帖』(町田文化賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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松本直哉
16
8歳の少女から80代の女性まで、東北から九州まで、高名な職業的俳諧師から吉原の遊女まで、多様な層の江戸時代の女性たちの俳諧を集めた本。著者が繰り返し強調するように、17〜18世紀に一般の女性が詠った詩歌が出版されて広く読まれるのは世界史的に見て稀有。詩法上の約束事の少ない短詩だからこそだろう。同時にこの時代のこの国の識字率の高さと風俗の成熟をも物語る。ヴェルレーヌが「巷に雨の降るごとく」と歌うより100年前に「子規こころに雨のふる夜かな」と歌った谷口田女。「紅粉猪口にうつりにけりな玉椿」遊女つかさ。2016/08/20
Juonn Izuhara
0
毎度ながら、別所先生の博識に驚かされる。2020/06/02