目次
舞踊の本
1 芸とは(三人の「私」;「素」の思想 ほか)
2 はじめに言葉ありき(「しよさの秘伝」―佐渡嶋長五郎;舞踊の台本 ほか)
3 「娘道成寺」(十一人の「娘道成寺」;天児牛大と三津五郎と ほか)
4 身体へ(能舞台は怖い;間は魔か ほか)
5 イメージの身体(静寂の茶室;溶ける身体 ほか)
著者等紹介
渡辺保[ワタナベタモツ]
1936年、東京生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、東宝演劇部企画室を経て、演劇評論家へ。『女形の運命』で芸術選奨文部大臣新人賞、『忠臣蔵』で平林たい子文学賞・河竹賞、『娘道成寺』で読売文学賞、『昭和の名人豊竹山城少掾』で吉田秀和賞、『四代目市川団十郎』で芸術選奨文部大臣賞、『黙阿弥の明治維新』で読売文学賞を受賞。2000年に紫綬褒章、2009年に旭日小綬章を受章。2013年には『明治演劇史』で河竹賞を再受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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たまきら
22
夫が借りてきたものを奪い読み。う~む。幻という言葉に能を代表する日本芸能の特の世界観を感じるのは事実だが、なんだかやっぱりそれは自分の中で「身体」とは一致しない。能独特の「幽玄」の世界と、その世界を作り出す舞踊家の身体は、やっぱりちがう。そう、「身体と幻」だったらもっと気持ちを込めて読めたかもしれない。でもなかなか興味深かった。2017/08/29
ちり
0
舞踊についての本なので十代目三津五郎がよく言及されているのだが、昨年の12月に出た本なので、「現三津五郎」という書き方がしてある。それが喪失感を増す。2015/05/16