内容説明
中野重治、小林秀雄、ドストエフスキーらの言葉を手がかりに、今日的事象の背後から我々を歴史的に拘束する「問題」を読み解く。代表作『ドストエフスキー』に並走する野心的時評集。書き下ろし「補論切断のための諸断片」収録。
目次
宝くじ的あまりに宝くじ的な
「遊びがあって不可」再論
助さん格さん的、あまりに…
「歴史の事実」と拉致問題―謝罪をめぐって
連続する問題、その現在
憲法に連続する問題
終戦記念日に連続する問題
朝鮮人虐殺八十年
善をなさんと欲する我に悪あり
「地上の楽園」再考〔ほか〕
著者等紹介
山城むつみ[ヤマシロムツミ]
1960年、大阪府生まれ。大阪外国語大学外国語学部ロシア語学科卒業。東海大学文学部文芸創作学科専任教授。1992年「小林批評のクリティカル・ポイント」で群像新人文学賞評論部門受賞。2011年『ドストエフスキー』(講談社、2010)で毎日出版文化賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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