内容説明
「宗教雑学王」による「類似宗教」研究の集大成。近現代日本のオカルト思想の概略を実体験を交えてたどる論文・インタビュー、そして洗脳、虚偽記憶、陰謀論、UFOカルトに関する論文を収める。4万字を越える「編者解説」では、当事者中の当事者である横山茂雄が「京都大学UFO超心理研究会」のカルト的場と、伝説の雑誌『ピラミッドの友』の歴史を描き切る!
目次
1 一九七〇~九〇年代のカルト的場―或る「類似宗教学者」の回想(日本の霊的思想の過去と現在―カルト的場の命運;余はいかにして「類似宗教学者」になりしか―吉永進一インタビュー)
2 カルトと洗脳(US新宗教団体洗脳説を洗う―信者は本当に人格を変えられてしまうのか?;回心と洗脳―救済と心理学の関係について;記憶の中の悪魔―「悪魔教恐怖」論)
3 陰謀論とUFOカルト(ユダヤ・メーソン陰謀論の誕生;円盤と至福千年―ヘヴンズゲイト論;円盤に乗ったメシア―コンタクティーたちのオカルト史;陰謀論と円盤をめぐる、二、三の事柄)
著者等紹介
吉永進一[ヨシナガシンイチ]
1957‐2022年。舞鶴工業高等専門学校元教授。京都大学大学院文学研究科博士後期課程宗教学専攻学修退学
横山茂雄[ヨコヤマシゲオ]
1954年生まれ。奈良女子大学名誉教授。博士(文学)。京都大学大学院文学研究科修士課程英米文学専攻修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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takao
1
ふむ2025/06/03
lyrical_otoca
0
フリーメイソンやイルミナティの陰謀論って現代でもよく見かける(しガチで信じてる人も割といる)けど、これフランス革命の頃からあるのか……と驚いた。著者のスタンスは割と中立なので読みづらくはないけど、扱ってるテーマがテーマなので電波感に頭クラクラしてくる。編者解説が4万字近くあって、そこで著者にツッコミしまくってて色々な方向に面白かった。2025/11/22
spock
0
悪魔、UFO等のオカルト的な言説が流行る時代背景、政治背景 宗教的背景等を丁寧に説明している。凡庸な私の頭には入らないけど案外楽しく読んだ。大事な研究だと思った。アダムスキー型円盤のアダムスキーさんもチベットなんちゃらの宗教家だったのね。50年以上前に読んだ子ども向け宇宙人UFO図鑑での知識から、なんだか普通の真面目なサラリーマン風情の方が突然UFO宇宙人とコンタクトするようになったのかと思ってた。2025/03/23




