どんな左翼にもいささかも同意できない18の理由

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  • サイズ B6判/ページ数 269p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784864880121
  • NDC分類 309.31
  • Cコード C0095

内容説明

領土問題、基地問題、原発、天皇制、経済不況、家族崩壊―思考を巡らせなければ語ることの困難な事実というものが、ある。この国を覆う無思想を徹底批判。

目次

現代の「腐儒」は左翼的良心
「腐れ」から身を守るにはどうすればよいか
左翼はいかなる意味で愚かしいか
近代を「模代」と呼び替えてほしい
革命という妄語、空語、虚語
造反有理は無理もいいところ
「国家への反逆」が「故郷の喪失」をもたらす
伝統を軽んじるから言葉が塞ぐ
天皇へ涜神を歴史の否定に利用するな
「死ねないのが死ぬほど辛い」こともある
平和とは「強者による平定」のこと
国防を背に負えば「核」も胸に抱きうる
国民の自立する地盤は領土である
私の敵あ「大衆人と専門人」の連合軍
「民」は「主」になってはいけなかったのだ
管理できないのに創造されつづける危機
実存がない、伝統もない、活力はさらにない
「日本の保守」そして「ジャパンの改革」といかないものか

著者等紹介

西部邁[ニシベススム]
1939年北海道生まれ。東京大学卒業。88年に東京大学教養学部教授を辞し、現在、評論家。『経済倫理学序説』(83年、吉野作造賞)、『生まじめな戯れ価値相対主義との闘い』(84年、サントリー学芸賞)、『サンチョ・キホーテの旅』(2009年、芸術選奨文部科学大臣賞)など著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

姉勤

11
昨今の表面化した外圧によって、いわゆるリベラルなものがあぶり出てきたように見えたが、これに対するカウンターにしろアンチにしろ、そのサヨクに気触れている変種、亜種でしかない、と。それらを全否定すれば村八分となるほど、日本社会に浸透している。 それらの旗ふりたる既存メディアや学者に不快を感じる自分も、テクノカルト(技術教信者)の一人である事が判ってしまった。 「信じると仮に考えてみる」というスタンスは気分に流されない処方箋。 義侠心、仁侠的なものこそ、禍々しい左翼の真のカウンターになる思う。 2013/04/01

スーさん

5
日本には所謂「保守派」と呼ばれる人達がいる。彼らは左翼を批判することを生業にしている。左翼へのアンチなのだ。しかし本来の「保守」とは、単純な左翼へのアンチとは、当然ちがう。しかも彼らは、アメリカからの輸入品である価値感には、ほとんど懐疑してみせることもしない。そういう意味では、彼らは十分に「左翼的」なのだ。そう考えてみると、日本の戦後とは、左翼の内輪もめ以外のなにものでもなかったわけだ。本当、とんだ悲喜劇だ。私よりも半世紀以上長生きしている著者に、強く同情する。それにしても、本書のタイトル、素晴らしいな。2012/12/29

Mark X Japan

3
相変わらず、著者の本は難解です。よく噛みしめるように読まないといけないです。良く理解できた章もあれば、消化不良気味の章もありました。まだまだ、勉強や修養が足りないことを実感しました。己の未熟さを克服し、再読して理解できるように頑張りたいです。☆:4.02013/03/09

matsu04

2
このオジサンの主張はとても面白い。2013/06/07

アサペン

2
左翼というと限定的だけど、一般的な感じで言うと無思想とか、ミーハーな人たちに大しての反対意見。いつも説教臭く感じないのが著者の素敵なところだと思う。

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