アフリカ神話との対話

阿部年晴

三恵社（2018/03発売）

• サイズ B6判／ページ数 309p／高さ 19cm
• 商品コード 9784864878272
• NDC分類 164.4
• Cコード C1014

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[Oltmk]

作者の近現代的価値観や思想への反発が鼻につく事はあるが、ドゴン族などのアフリカ各地の部族が持つ神話をそれぞれ取り上げており世界各地の文字化された神話と、今なお続いているアフリカ神話を対比してアフリカ各地の神話の力強さを描いている。比較神話学で東南アジアやアフリカの神話が日本の神話と対比される事が多いため、アフリカの神話に興味を抱いていたが見事に応えてくれる内容だった。神話の内容が文字化されるとそれが権威を持つという一文が、世界の神話を考える上では重要だと考えてしまう。

2020/05/17

[arkio]

文化人類学者の阿部年晴先生の著書を初めて読んだ。 NPO法人地球ことば村・世界言語博物館の初代理事長として直接会員として接してきたが、生前に著書を読んだことはなかった。 全く未知のアフリカ神話に初めて接して衝撃を受けた。 旧約聖書などの文字を持った神話？を、文字を持たないアフリカ神話はみごとに相対化して見せてくれた。古事記もこれからまた読んでみたくなった。

2018/07/23