内容説明
「テーマパーク」で、経営、経済、会社、仕事、そして人間を学ぼう。おもしろすぎるが、タメになる、まったく新しいテーマパークの遊び方!
目次
第1部 夢の力で世界をつなげる―東京ディズニーリゾートが「大」成功した真の理由(はじまりはウォルトの夢;ディズニーランドはどのように東京へやってきたのか?;なぜ日本以外のディズニーランドは「大」成功しないのか?)
第2部 金と権力が支配する、ユニバーサル・スタジオの世界―ユニバーサル・スタジオ・ジャパンはどのように苦境を脱したか(生き馬の目を抜く「映画の都」ハリウッド;「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」ができるまで;「ガンペル改革」の全貌)
第3部 なぜ二大テーマパークは日本でのみ「大」成功したのか?(なぜテーマパークの低迷と撤退が起きるのか;何がテーマパークを「大」成功に導くのか)
著者等紹介
中島恵[ナカジマメグミ]
東京経営短期大学専門講師、修士(経営学)。明治大学大学院経営学研究科博士前期課程修了、同博士後期課程単位取得満期退学。専門はテーマパークの経営戦略。大学院修士課程の時にディズニーランドのキャストの人材育成とモティベーション向上策を研究し始める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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Humbaba
2
文化が違えば重視するべき部分は変わってくる。だからこそ一箇所で上手く行ったものをそのまま他の場所に持って来ることが出来たとしてもそれだけでは充分ではない。また、交渉を行う上ではその文化の特性をしっかりと調査しておくことも重要である。それを怠ると、重要な要素をみすみす手放して大きな利益を失ってしまう。2018/02/19
ecuas
0
ファストパスは社員ではなく、キャストのアイデアを実現したものという話にも驚きだが、それをきちんと採用した上層部にも驚く。顧客志向、ホスピタリティ志向を重視して、そうした現場の声や発想を積極的に取り入れる日本の組織づくりが、ディズニーランドを他の国以上の成功へと導く。また、テーマパークの運営を単なるビジネスと捉えず、夢、ロマン、情熱を持って、猛烈な努力をしていたことも大きな要因。肩書きに胡座をかかず、できない言い訳をしないで、一つずつ問題を解決していくことが大きな発展に繋がることを教えられる。 2021/03/08