内容説明
黄色い牛のポルカが心に傷を抱えながら、たどりついた自分の居場所とは…。第5回絵本テキストグランプリグランプリ受賞作品。
著者等紹介
こばやしのりこ[コバヤシノリコ]
東京都出身。共立女子大学文芸学部卒業。ドラマ、映画が好きで、大学やシナリオ・センターにてシナリオを学ぶ。第10回新人シナリオコンクールで「水の中の翼」が佳作入選。2021年からきむらゆういち主催ゆうゆう絵本講座に学び、絵本テキスト創作に励む。第5回絵本テキストグランプリでグランプリ受賞
やまだれいな[ヤマダレイナ]
茨城県つくば市生まれ。東京外国語大学卒業。幻冬舎グループ主催第2回絵本コンテスト大賞作品「きょうりゅうのパンやさん」でデビュー。絵本の挿絵に「第4回絵本テキストグランプリ」グランプリ作品「ホネ王ザウルスありし日のともだち」(絵本塾出版)がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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anne@灯れ松明の火
19
新着棚で。表紙の絵に惹かれて。絵は、やまだれいなさん。どちらも初読み作家さん。コンクール出身の新人さんらしい。黄色い毛に白い水玉模様の牛のポルカは、他の牛から「みんなと違う」と仲間はずれにされる。どこの世界でも、違うものを排除しようとする考えがある。文学のテーマにもなるね。牧場を出ていったポルカ、安住の地はあるの? 優しい絵と優しいお話だった。おふたりの次作も読んでみたい。2025/08/13
遠い日
2
やまだれいなさんのやさしい絵がお話にとてもマッチしています。白い水玉模様を散らせた黄色い毛の牛、ポルカの苦悩とやさしさ。恩を忘れず、アドルフさんの役に立ちたかったポルカの一生懸命さが胸を打ちます。毛色の違いで他の牛に仲間はずれにされ、陰口を叩かれたことも、ポルカをどこかで鍛えることになったのかもしれません。決して喜ばしいことではないけれども。2025/08/15
たくさん
2
人とは違う個性っていうのは苦悩がつきものっていうようになっているが、苦悩を作っているのはその周辺の環境であることばかり。黄色い牛のポルカの優しさや思いやりの心が大好きな人を助けることができる力になるって素敵ですね。 2025/08/06