内容説明
今日は、ほう作と大りょうをかんしゃするいわいの日。「こわいこともあったが、みんながはらいっぱい食えるようになったのも、きょうりゅうさまのおかげじゃ」長ろうは言った。海賊の大襲来は、村の復活要因となった。それを境に、村は豊かな村へと変貌していくのだった。「第3回絵本テキストグランプリ」受賞作家のデビュー作品。第3回絵本テキストグランプリグランプリ受賞作品。
著者等紹介
岩野聖一郎[イワノセイイチロウ]
1982年、徳島県に生まれる。京都造形芸術大学芸術学部卒業。関西で設計事務所に勤めたのち、福岡県の広告代理店でコピーライターに。子どもに読み聞かせをしているうちに自分でも書きたくなり、会社勤めの傍ら、絵本テキストの執筆をはじめる。『さびれた村とかいぞくだんと』は2022年、日本児童文芸家協会・絵本塾カレッジ共催「第3回絵本テキストグランプリ」グランプリを受賞
永井郁子[ナガイイクコ]
広島県三原市生まれ。多摩美術大学油画科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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☆よいこ
68
絵本。田舎の漁村に、巨大な船に乗った海賊団がやってきた。海賊団は家より大きい凶悪な恐竜で「食い物をよこせ」という。けれども山は枯れ田畑も貧しく魚も獲れない漁村には何もない。怒り狂った恐竜たちは建物を打ち壊し、大地を踏み荒らし、最後には空から糞をまき散らし帰っていった。ぐちゃぐちゃにされた畑や山を見て落ち込んだ村人たちだったが、割れた大地から水が湧き出した。踏み荒らされた畑の土はふかふかで、糞は肥料になった▽世界観がブレブレで微妙ですが、恐竜好きのお子様にはいいのかな。恐竜の顔がゲスい。2023年刊2024/03/01
ほんわか・かめ
12
最後のオチはなかなか面白かったが、全体の文章がつまらない。これで絵本テキストグランプリなの?もっとどうにかならなかったの?なにはともあれ、みんなが協力して村が豊かになるのはいいことだ。〈2023/絵本塾出版〉2023/11/23
遠い日
7
第3回絵本テキストグランプリ受賞作家のデビュー作品。海賊団って、恐竜たちの海賊団です。荒唐無稽な設定ながら、貧しい村が破壊から再生へと逞しく立ち直っていくさまは、災い転じて福となすを地でいくよう。村人たちの勘違いの感謝がおかしいですが、結果オーライ。恐竜たちの勝手な深読みで災難は去りました。2023/10/25
ぐりんぐらん
0
もともと食べ物に困っていた村が、突然やってきた恐竜の海賊団大暴れという理不尽さに飲まれつつ、その先に希望があって…というお話。物語が反転していく様が面白い。子どもは恐竜があばれるところが好きみたいで何度も読んでる。最後のほうのちっちゃいトリケラトプスがかわいい。2024/03/05