目次
第1部 作品編(木版画ドキュメンタリー絵本;初めて描かれた「アイヌの物語」;木版画の「幻想シリーズ」;北海道に生きる動物たち)
第2部 木版画家手島圭三郎とともに(手仕事を覗く―木版画絵本ができるまで;「オホーツク少年」の板散華;手島圭三郎・自作のプロローグ;「解題」手島木版画絵本の隠し味;絵本創作四十年・四十冊を振り返る)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
175
図書館の新刊コーナーで見つけて読みました。木版画の絵本作家 手島 圭三郎、初読です。どの北の動物も素晴らしいですが、しまふくろうは、圧巻です🦉🦉🦉 機会を見つけて、絵本も読んでみたいと思います。 http://ehonjuku.hondana.jp/book/b627320.html2023/09/07
keroppi
82
手島圭三郎の絵本は、ほとんど読んでいて、この本は、その全仕事を納めた増補改訂版。もちろん絵本のサイズより絵は小さくなっているが、大自然の美しさや厳しさ、動物たちの逞しさや優しさをもう一度感じ取ることが出来た。手島圭三郎の創作に対しての想いも綴られ、手島圭三郎の魅力に触れるには、とても素晴らしい本だ。再度、絵本を読みたくなってくる。2023/09/16
マリリン
37
これが手島氏の世界! 北海道に生きる動物たちを描いた渾身の作品に圧倒される。神が宿るかのような静粛さを湛えた世界。白銀の夜の森に棲む動物たちの営み。エタッペカムイは、アイヌに伝わる生きる知恵が描かれている。そこに生きる力強い生命が、大自然の息吹が伝わってくる。まさに絵でなければ表現できない、言葉をあまり必要としない世界。版画ではないが「終わらない夜」も同種の作品かもしれない。...雪のあまり降らない温かい土地で過ごしたら、創造性が枯渇するのではと思っている... 手島ワールドを満喫した。 2024/01/17
ykshzk(虎猫図案房)
24
自分の暮らしている環境や馴染み深い場所から滲み出るものをすくいとって、それを作品に昇華させていくのが、アーティストとして良い作品を作るベストな方法の一つかもと改めて思った。手島さんの作品は、ご本人が暮らす北の大地に積もったものとしっかり結びついている。木版画という表現方法もモチーフととても合っている。絵本を出すことは、計画と日々のまじめな仕事の積み重ね。動物の描写もだが、大胆な構図も面白い。手元に置いてじっくり読みたいので、今回は図書館本だったが購入を検討中。絵本を集めるかこれを買うかも、また迷うところ。2024/10/18
ao
6
表紙の色数を絞った表現と、力強いタッチに惹かれた。木版画家、絵本作家の方らしい。北海道、アイヌの自然をメインに制作している。木版画のタッチと野生の生き物がとても合っている。表紙にビビっと来た人にはおすすめ。2023/09/30
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