内容説明
大地震で大好きなおばあちゃんと犬のポロを同時になくした、たける。ある日、おばあちゃんの家のあとを訪ねると玄関に「天国ポスト」と書かれたポストを発見。たけるは半信半疑でそのポストに手紙を入れた。落ち着かないたけるが、再度おばあちゃんの家のあとに行くと、ポストはなくなっていた。数日後、たけるが学校から家に帰ると手紙が…。
著者等紹介
寺井広樹[テライヒロキ]
涙活プロデューサー。1980年、兵庫県生まれ。同志社大学経済学部卒。2013年、意識的に涙を流すことで心のデトックスを図る「涙活」を発案。国内のみならず海外へも出張涙活を開催している
志茂田景樹[シモダカゲキ]
1940年、静岡県生まれ。中央大学法学部卒。さまざまな職を経て1980年、「黄色い牙」で直木賞受賞。多彩な作品を発表する傍ら「よい子に読み聞かせ隊」を結成、2014年、日本絵本賞読者賞受賞
福田岩緒[フクダイワオ]
岡山県生まれ。「がたたんたん」(ひさかたチャイルド)で絵本にっぽん賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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たまきら
35
津波で大好きなおばあちゃんと犬を失った少年のおはなしです。こういう絵本で救われた気持ちになる人がいるのなら、いいな。2022/05/14
anne@灯れ松明の火
27
南の南の新着棚で。震災で、おばあちゃんと飼い犬ポロを亡くした"たける"。おばあちゃんへの誕生日プレゼントのお礼の手紙を出せないまま、持ち続けていた。そんなたけるの前に、不思議なポストが現れた……! おばあちゃんたちのことを忘れることはないけれど、一歩前へ踏み出せたんじゃないかな? 絵は福田岩緒さん。お気に入りの紙芝居がある^^2015/12/22
ぱお
26
届けたい気持ち、手元に残ったままの手紙・・・天国ポストがあればいいな。2016/04/17
どあら
24
図書館で借りて読了。ウルウルくるお話です。😢2022/05/24
shiho♪
23
図書室本。昨日の新聞で陸前高田に「漂流ポスト」があるという記事を読んだ。東日本大震災で亡くなった人への思いを手紙で受け止めている場所だと。大槌町の「風の電話」もそうですね。 悲しくて辛くて、その想いを手紙に書いてポストに投函することで亡くなった人に届くんじゃないかと思える。そして少しだけ前を向ける…。 このお話の「天国ポスト」もまさにそんな感じがします。2021/03/10