著者等紹介
内田麟太郎[ウチダリンタロウ]
1941年、福岡県大牟田市生まれ。絵本作家・詩人。『さかさまライオン』(童心社)で絵本にっぽん賞、『うそつきのつき』(文溪堂)で小学館児童出版文化賞、『がたごとがたごと』(童心社)で日本絵本賞を受賞。絵本の他にも、読み物、詩集など作品多数
岡山伸也[オカヤマシンヤ]
1982年、茨城県結城市生まれ。画家。創形美術学校ファインアート科卒。栃木県小山市で暮らす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ベーグルグル (感想、本登録のみ)
39
ある星について話をしている父と子。絶滅した生き物たち、戦争したり、放射能で住めなくなった星について語り合っている。解釈の仕方で色々考えられるが、双子の星に住んでいる彼らは、ある星(地球と思われる)の二の舞にならないように風刺を描いたように感じた。2022/04/30
クリママ
39
満天の星空の下での、お父さんとぼくの会話。絶滅した動物たち、戦争。幻想的な絵がファンタジーのよう。メッセージ性が高い作品。いつもの内田麟太郎と少し違う。2019/10/15
Naomi
20
内田燐太郎さんの文だったので図書館で借りてみた。綺麗な絵、深いお話。地球と双子の星でも同じことが起きている。ドキッとする内容。希望もちゃんとあるけどね(^-^)v2017/04/18
anne@灯れ松明の火
20
新着棚で。ちょっと不思議な感じで、わかったような、わからなかったような……。2016/01/19
杏子
20
遠い、遠いところにあるどこかの星でも、この星で起きているようなことがきっと起きている。そこでは絶滅した動物たち、愛すべき動物たちも生きていた。そしてこの星のように、彼らは滅び、人間たちは戦争を起こし、放射能を撒き散らし、寂れた町には人がいなくなった。双子の星と書かれているが、まるでパワレルワールドのように似た世界がどこかにあって同じようなことが起きている、そんなふうに受け取った。そこには絶望もあるが、希望もある。男の子が埋めたドングリの実がいつか大樹になるように。祈りをこめた循環の物語のようにも思えた。2015/12/13