内容説明
社会が建築をつくる。建築を規定する条件とは何なのか。いま、われわれの「表現」は社会からどのように条件づけられているのだろうか。
目次
社会が建築をつくる
第1部 人間に内在する問題(男女性;視覚性;主体性;倫理性)
坂本一成との対話1
第2部 人間に外在する問題(消費性;階級性;グローバリゼーション;アート;ソーシャル)
坂本一成との対話2
「建築」なきあとの建築
著者等紹介
坂牛卓[サカウシタク]
1959年生まれ。建築家。O.F.D.A.共同主宰。東京理科大学工学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Tatsuo Mizouchi
2
☆☆☆ おおよその現在の建築業界の流れがわかったかな?まぁでもここにでてくる建築家の作品とか知らないからちゃんと理解はできていないけど雰囲気はつかめたかも?2018/03/27
Ko
0
建築設計という領域は、やはり単純な理系(エンジニアリング)や芸術の枠からは大きく飛び出て、社会的・哲学的・倫理的な文系領域への探究が必須であると改めて認識した。小田部胤久のハビトゥスからの脱却の話は、今後心に留めておくべき建築家の態度であると感じながら全体を読んだ。(実際、筆者も後書きでそのことを中心に「在るべき建築家像」を記していた。)全章の末尾で、建築が提案できることを示していたのは、好感を持った一方で、明確な解になっていないようには感じた。その難しさこそが建築家に残された使命なのかもしれないなと。2024/04/12