内容説明
滋賀県にあるR大学情報理工学部の学生、相川作久良は学園祭の中止を企む犯人捜しのため、「画像情報研究室」を訪れる。そこに寝ていたのは中学生にしか見えない女の子。彼女こそ、通称「またたびさん」と呼ばれる、情報科学の天才的な研究者、木天蓼麻美だった。合理性を優先し人の心を解さない麻美は、お人好しの作久良と共に事件解明に挑んでゆく。あなたのココロが試される、ほのぼの理系女子ミステリー!
著者等紹介
日野イズム[ヒノイズム]
1985年生まれ、千葉県出身。大学在学中に第4回スクウェア・エニックス小説大賞佳作を受賞。受賞作「ロールプレイ」でデビュー。立命館大学情報理工学部卒業、奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科博士前期課程(工学)修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ゆみきーにゃ
71
《購入》シリーズ一作目。初読み作家さん。思ってた内容と全く違った。情報処理については専門用語が出てきたり難しかったので流し読み。そんな展開になるとは思わなかったので、ただただビックリ!!2018/03/30
よっち
31
お人好しな情報理工学部の学生相川作久良が、学園祭中止を企む犯人捜しのため「画像情報研究室」を訪れ、そこで情報科学の天才研究者「またたびさん」こと木天蓼麻美に出会う理系女子ミステリー。冒頭の少女が成長するとこうなるのかとか、理系的思考ってそんなもんかと思いましたが、合理的で真っ直ぐなまたたびさんだけでなく、さくらもまた違う意味で突き抜けてましたね。技術的な要素はそんな感じくらいの理解度でしたが、またたびさんとなぜかウマの合うさくらのコンビが何となくツボに嵌ったので、機会があったら続巻も読みたいと思いました。2015/11/09
瀧ながれ
22
ちょっとわからなかったのですが、…いや、理系的説明についてはまったくわかんなかったので、かなり目が滑っちゃって、それでも筋はわかったしおもしろかったのでそれはいいんだけど、最後のりっちゃんの体当たりは、通信が切れたから勢い余っちゃってああいう事態になっただけ?りっちゃんの判断とかいったら、またたびさんに鼻で笑われるかしら。タイミング良すぎるから、なんだかね。主人公の、お人好しが行き過ぎて超人の域に達した感じが、とても興味深く、次巻も読もうと思いました。2015/08/19
しぇん
21
KindleUnlimitedで。理系の研究室の独特の世界を思い出して懐かしかったりしました。色々変な登場人物多かったですけど、結局主人公が1番異常だったのかな、と。2023/09/17
よっしー
21
「情報系女子とは?」と疑問に思いながら読み進めました。確かにデータなどから分析して事件の謎を解いていくのはよくありますが、それに絡んでくるマタタビさんのキャラが濃すぎて…。実際の分析とかもかなり本格的で、そんな物もあるんだな~とついつい感心しながら読み進めていました。合理的に考えるのも大切ですが、それだけを求めたら人としての何かが足りない。人間って難しい生き物ですね。マタタビさんの生き方も難しいですが、作久良くんの理由も無しに動けるのもまた凄いなと思いました。2021/08/20