内容説明
ブログに日記を綴るも、アクセス数ほぼゼロ。冴えないサラリーマン生活を送る、島本翔太はいつか自分の実力が認められることを願っていた。ある日、ツイッター上で、多数のフォロワーを持つ「自分を名乗る人物」に気づく。身に覚えのない「なりすまし」を機に、翔太は一躍、現実社会でも人気者に!だが、それはリアルとネットの間で翻弄される毎日の始まりだった。「本当の自分」を見つめ直す、ネット・サスペンス!文庫書き下ろし。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おかむー
51
良くも悪くもタイトルのまんま、あらすじのまんま。意外性もどんでん返しもないけれど、そのぶん安心してさくっと読めたかなと“よかった探し”。『可もなし不可もなし』。「俺はまだ本気出してない…てか周りが俺のすごさに気づいてくれないだけ」な主人公・翔太がツイッターで大人気の自分を名乗るなりすましの存在に気付き、次第になりすましのツイートに振り回されてゆく。物理的にも内容的にも薄い作品なので1時間程度でさくっと読了。転落系の結末のあとエピローグでほんのり救いがあったのがいい意味で意外だったかな。2015/05/15
優花 🍯モグモグ
36
タイトルとあらすじで内容が予想出来てしまいました。淡々と読める厚さと内容です。最初から最後まで主人公の事は、全く好きになれませんでした。2015/04/27
にいにい
34
初Team-J。面白いかつ怖さがひしひしと迫ってくる。ツイッター上の「なりすまし」に翻弄される主人公。ドッペルゲンガーというサイトの質の悪さ、無責任さが際立つ。誰の足元にも開きそうな落とし穴を覗けた一冊。2014/10/21
優亜
6
主人公の振る舞いや思考は、同年代から見ても幼稚な気がする。でも「ゆとり」と呼ばれる世代には多かれ少なかれある傾向なのかもしれませんね。親や上司を見下し、自分を過大評価している主人公は人気者になった「なりすまし」に「なりすまし」て生活を狂わせていく…。 最後の結末を見ると、本当に評価されるべき相手と場所を考えさせられる作品でした。徐々に増すスピード感、伏線の綺麗な回収であっという間に読了しました。2015/01/19
おおとり
5
タイトルでもわかるが、ツイッターでの物語。俺はやっていないからわからないが、それに振り回されず自分を見失うことなく生きていくことが大事だなと改めて思った。主人公もエピローグでの父の言葉で救われたんじゃないかな。面白かった。2014/11/06