内容説明
目覚めると、そこは漆黒の闇だった。何者かに誘拐された女子高生の古賀葉月は、犯人に人間の死体に触れさせられる。彼女には遺体から、その死の状況を映像として読み取る力があった。殺害模様を語った後、解放された葉月の周囲では次々と連続殺人が起きてゆく。交錯する死の像、誘拐犯と殺人犯。刑事と共に犯人を追跡する葉月の行方は？哀しき死の真実が切ない新感覚ガールズ・サスペンス。
著者等紹介
矢崎存美［ヤザキアリミ］
埼玉県生まれ。１９８５年、星新一ショートショートコンテスト優秀賞を受賞。１９８９年に作家デビュー（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
papako
61
ぶたぶたさんの作家さんのノンシリーズ作品。お気に入りさんの感想で手にとりました。死者の手を触ると死の間際の記憶が見える能力を持つ女子高生が主人公。なんだか少女漫画を読んだような読後感です。面白くないわけではないけれど、なんだかなぁが正直な印象です。まぁ、若い刑事さんが信じてくれてよかった。DVが招いた悲劇ですが、モノガナシイ。2018/02/19
うまる
28
特殊能力×サスペンス。父親の失踪と主人公の誘拐そして身近な所で起こる連続殺人事件とかなりサスペンスフルな展開。特殊能力があってこその真相の重さが良くできていました。視点の切替がしっくり来ない所があったけど、全体的に面白かったです。 ほのぼのほっこり系の作家さんだと思っていましたが、サスペンスもイケるんですね！こういう感じのももっと書いてほしいなぁ。2020/12/05
けいちゃっぷ
10
この方のお名前は「ありみ」さんですが、いつもパッと見て「ゾンビ」と読んでしまって申し訳ないです。 『１８秒の遺言』という本でも似たような能力が書かれていたので、特にそれについては違和感はなかったが・・・。 「ぶたぶた」シリーズは知らないが、こちらは最初から最後までグダグダのままだった印象。 主人公も１８歳という設定ながら中学生くらいにしか思えなかったし、なによりも犯人の「能力」や思考がイヤハヤ。 ３５２ページ 2015/12/19
悠遠
9
死体の手を触ると死んだ時の記憶が読める少女の話。うーん、まとまってるんだけどとっちらかったような印象。誰が話してるのかわからない時があるし、面白いとは思うんだけどいまいち。急展開が過ぎるのが面白さを損ねてるのか。2020/12/24
まこと
8
カバーイラストや設定はラノベっぽかったけど、まっとうなサスペンスでした。ただ視点がコロコロ変わるのが私の好みでは無かったけれど面白かったですね。葉月視点の一人称だったらドップリハマれたかもしれません。2014/04/26
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