内容説明
完膚なきまでに叩き潰されミンチになった死体。ある夜起きた殺人事件の容疑者は、親の権力を盾にやりたい放題の町長の息子。しかし彼は「黒い影が頭突きで女を殺した」と言うばかり。停職中の刑事である幹也は町長に直談判をし、独自に捜査を始めた。それは自分をおとしめた腹黒い上司を見返すためだったのだが、やがて次の犠牲者が―。閉鎖的な田舎町を襲った事件の想像を絶する真相とは?ホラー界の鬼才が贈るスプラッタホラーの怪作が登場!
著者等紹介
飯野文彦[イイノフミヒコ]
1961年、山梨県生まれ、早稲田大学卒業。84年、『新作ゴジラ』のノベライズ作品(講談社)にてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
GAKU
60
超Z級のスプラッターホラーとの謳い文句。ストーリーも登場人物もどうしようもなくバカバカしいです。ホントしょうもない小説でした。三島由紀夫の「仮面の告白」の後に読んだので、この作品の下らなさはひとしおでした。でもちょっと面白かったな。2016/08/24
鬼灯の金魚草
20
笑う、まではいかないけれど、この手のお話は好きなんだけど、暴力がどうも好きでは無いみたい。コルサコフ症候群って物忘れが激しいイメージだったんだけど暴力的になるの?まあ、面白かったけどね。2017/04/15
PSV
20
『粘膜』シリーズとはまた違った意味で突き抜けたクソ作。こういうファッキンな作品は、もっと世に蔓延ればいいと思う。読んでて得られるものはないけど、楽しいことには変わりない。霊能ババアとか最高だし、シャブ中チンピラもよかった。あと、さりげにラストの寂寥感と、エピローグのZ級感が好み。これで星一つプラスw ★★★★☆2013/08/07
Moeko Matsuda
11
憤怒をテーマに選ばれた本ということで、黒いブックカバーをかけられた、いわば「目隠し」状態で手に取った一冊。こういうのZ級っていうんだって。B級通り越して、ってことなのかな?…行っちゃ悪いけどまさにその通り。こういうのが面白いって方もいるのかもしれないけど…ごめんなさいね、私はもう二度とこういう風に本を買うっていう冒険はしないわ。正直何が言いたいのかも分からないし、登場人物の人間像も誰も彼もみんな中途半端。読み終わった後に何も残らない、まさにZ級ってとこ。辛口でごめんなさいね。2017/10/31
スーヌ
10
【D+】初読の作家さんのスプラッタホラー。自分としてはエログロは平気だし、平山夢明ばりの下品な言い回しもワクワクしながら読み始めた前半…だったけど。後半から物語がグダグダになって全然つまらなくなった。そうなるとグロさや下品さも鼻につく感じて不快。作者も書き始めは盛り上がったものの、後半は惰性で書いたんじゃないか?って思わせるような残念な結末。2017/06/24