翻訳 元素の生物化学―細胞レベルでの元素の反応・結合・移動過程を追う

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  • サイズ B5判/ページ数 655p/高さ 27cm
  • 商品コード 9784864690676
  • NDC分類 464.8
  • Cコード C3043

内容説明

生体内における無機元素の化学を記述。生体系(細胞)と環境系(元素)とがどういう関わりをもつのかという大きな命題の中で、無機元素を視点の中心に据えて生物化学を展開している。

目次

1 生体構成元素を制御する化学的・物理的因子(生物における化学元素;生物における元素の取り込みと化学種形成の原理;元素の物理的分離―生物体内の区画とゾーン;化学反応、触媒、制御の速度論的考察 ほか)
2 生物における個別元素の役割(ナトリウム、カリウム、塩素―浸透圧調節、電解質平衡、電流;マグネシウムの生物化学―リン酸代謝;カルシウム―制御とトリガー;亜鉛―ルイス酸触媒と調節 ほか)

著者等紹介

フラウスト・ダ・シルバ,J.J.R.[フラウストダシルバ,J.J.R.] [Fra´usto da Silva,J.J.R.]
教授。リスボン工科大学のInstituto Superior T´ecnicoに籍を置いて分析化学を専門とするかたわら、1990年代以降、もっぱらウィリアムズ教授と共同的に、生命化学と元素との関係について研究発表や、専門書を出版

ウィリアムズ,R.J.P.[ウィリアムズ,R.J.P.] [Williams,R.J.P.]
現在は第一線を退いている。オックスフォード大学の名誉教授で、最初は分析化学分野で活躍、勾配溶出法(gradient elution)を使ったクロマトグラフィ分析法の開発、錯体化学の分野ではつとに有名なIrving‐Williamsの安定度系列(Irving‐Williams series of stability)の法則を発表。その後、生化学の分野に転向し、最終的には生物無機化学の道に進み、現在ではこの分野のパイオニアの一人と目されている

齋藤太朗[サイトウタロウ]
科学技術系翻訳。株式会社エヌ・ティー・エス客員調査員。東京大学工学部卒業後、鉄鋼メーカー勤務を経て、現在は翻訳業に従事

大澤富彦[オオサワトミヒコ]
科学技術系翻訳。東京大学大学院薬学系研究科修了後、理化学研究所入所(有機合成化学研究室)、薬学博士取得、定年退職を経て、現在同研究所非常勤嘱託

石井一夫[イシイカズオ]
東京農工大学特任教授。静岡薬科大学(現・静岡県立大学薬学部)大学院薬学系研究科、徳島大学大学院医学研究科修了後(医学博士)、東京大学医科学研究所ヒトゲノム解析センター、理化学研究所ゲノム科学総合研究センター、フランス国立遺伝子多型解析センター、米国ノースウエスタン大学Feinberg医学部などを経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kaizen@名古屋de朝活読書会

70
生物工学実験でどういう装置が必要か分かっていなかったが、本書を拝見して、嫌気性、金属イオン、膜、酸・塩基反応、遊離基(free radical)、モノマーとポリマーなど実験すべき対象について知ることができる。p633、系の発達を示す概念図で、無秩序化、秩序化、組織化で、組織化を生命体の構成で区切っている。参考文献が豊富。2014/09/02

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