内容説明
多文化共生へと進む現代社会において、学校教育における「美術」への期待度は年々高まっている。一方で「美術が苦手な人」は常に存在している。その美術に対する不信感、苦手意識の背景についての理解や、芸術文化を取り巻く様々な状況の多角的な考察を通して、これからの社会における美術とその教育の意味を考える。長年にわたり美術教育と美術科教員養成の現場に立ち続けてきた著者による、「美術の教育」をめぐる未来への提言。
目次
第1章 美術が苦手な人
第2章 美術と関わる
第3章 美術を学ぶ
第4章 美術を教える
第5章 美術工芸と生活
第6章 文化の継承と創造
第7章 美術の教育の未来
著者等紹介
大坪圭輔[オオツボケイスケ]
1953年、長崎県生まれ。1979年、武蔵野美術大学大学院修士課程修了。武蔵野美術大学教授。専門分野は、美術・工芸教育法、教育方法。初等中等教育段階を中心とする造形美術教育の実践的研究。特に、造形能力の発達とその社会的教育的意味に関する研究、及びその題材と教育方法の開発。現在、開隆堂中学美術教科書編集委員会(日本造形教育研究会)著者代表、公益社団法人日本美術教育連合理事長、公益財団法人教育美術振興会理事、国際美術教育学会(InSEA)会員、美術科教育学会会員、大学美術教育学会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。