内容説明
格差社会の行き詰まりのなかで社会的なつながりをいかに再構築するか。モースの贈与論を敷衍し、さまざまな事象を参照し、贈与行為としての社会保障制度を通して、社会的連帯の可能性を問う。
目次
1部 贈与(見知らぬ者への贈与;不純な贈与;無償の愛と社会喪失 ほか)
2部 セキュリティ(AAAの高齢者―動員し選別する保険;持続可能な社会保障?―エコロジー的近代化型福祉国家のゆくえ;二階建ての医療―プロイセン・モデルとアメリカ・モデルのあいだに ほか)
3部 保険(社会の発見―保険と調査;保険の優しさと残酷さ―社会的なものの解体)
著者等紹介
小幡正敏[オバタマサトシ]
1958年静岡県生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。武蔵野美術大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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