感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
A.Sakurai
4
ロシアでのビジネスはソ連時代とは変わったとは言っても、今でもかなり特殊。訪問するたびにモスクワの日本人支店長とはその特殊性がネタ話になる。著者は日露貿易のアシストをする社団法人のモスクワ所長を長く務めた方。しかし、絶対に山盛りであろうはずのビジネスや政治のネタをほとんど入れていない。自らがハンドルを握って訪れたロシアの地方旅行を題材に、まさに地べたから見えるロシアの日常と文化=絵画、建築、文学、食べ物を語る。実際にロシアを訪れて見えてくるのはまさにこれらなので、一般書とは異なるロシア紹介書になっている。2020/05/24
お抹茶
2
ロシアと旧ソ連諸国の紀行文。特に地方の美術館を訪ねる。ロシアの雪はさらさらでドカ雪は降らず,坂が少ないため,幹線道路ならスタッドレスタイヤで十分。トヴェリ州はオランダの倍以上の大きさがあり,何十kmも標識や村がない道路があるものの,見るべき町は多い。アルメニアは親日的で,政治も経済も安定,安価でレベルの高い労働力,温暖で歴史がある。食べ物がおいしく,日本からの投資を勧める。キエフからオデッサへの道は立派だが,モスクワへの道は最悪で,力の入れ具合が違う。シベリアで最も美しい町はドイツ人が入植したトムスク。2018/06/28
shm
1
ロシア駐在の著者による各地ドライブ記。ソ連崩壊後の混乱もあるがやはり大国の風格があちこちに。文字通りに地に足がついている。
けいちか
0
著者には生前大変お世話になりました。お亡くなりになったと聞いた時には、悲し過ぎて涙も出ませんでした。その後、既に2年以上経ちますが、やっぱり悲しいです。ご一緒できなかったドライブの行き先など、こちらを読んで、また涙しています。
てり
0
とても面白かった。ビジネスマンである著者が実際に車でドライブしてロシア各地へ旅した記録。なんともいえない温かい人柄とロシア愛が伝わってくるような素朴な文で素敵。いい読み物でした。2023/05/30
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- 和書
- 光を感じるとき