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ユーラシア・ブックレット
知られざる日露国境を歩く―樺太・択捉・北千島に刻まれた歴史

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  • サイズ A5判/ページ数 63p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784864591973
  • NDC分類 292.923
  • Cコード C0336

目次

第1章 樺太北緯50度線―流転の国境標石(消えた国境の町・安別;北原白秋が詠んだ4号標石を発見;2号標石、北方領土望む根室へ;戦火の傷跡と3号標石の謎を追う)
第2章 原生の島―北方領土・択捉(自然の宝庫―北方四島へ;択捉島―ラッコの海;巨大な滝「ラッキベツ」と大日本恵登呂府)
第3章 北千島・占守―時が止まった島(最果ての国境線―占守島・国端崎;ロシアの開発が進む―幌筵島)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

マリリン

33
北海道新聞の記者であった著者が現地を訪れ調べた日露国境の歴史は興味深い。4基あった国境標石にまつわる話が心に沁みる。特に、両軍の兵士の遺骨収集活動をしていたツイガノフさんが2号標石を手放した話。1855年の日露通好条約時択捉海峡に、1875年の樺太千島交換条約時占守海峡に、日露戦争後1905年ポーツマス条約時の北緯50度線に引かれた国境線の話は、遠い記憶(祖父の話)に微かに残る話を明確に知ることが出来た。8月17日の終戦後占守島での戦いは胸が痛む。日本軍を上回るソ連軍の被害。歴史に学ぶ大切さを知った。2023/03/30

紅蓮

6
「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」ドイツの宰相ビスマルクのあまりにも有名なこの格言は、歴史を学ぶ中でその意義というものを自身に問う度、明確な答えを私に照らし出してくれる。未来と同じように不確かで、勝者の主観的な過去を学ぶ意義とは、ひとえにより良い現在を実現するためだ。日露戦争に勝利した日本に、歴史上唯一となる陸上国旗線が引かれた。ポーツマス条約の締結により、帝政ロシアから北緯50度以南の南樺太を手に入れた1905年のことである。2016/02/02

YS-56

1
そこには確かに歴史がある。かろうじて繋いだ70年、この先もしっかりと刻んでいかないといけない最北端の歴史です。2015/04/05

コカブ

1
著者は北海道新聞の記者。樺太・北方領土・北千島(占守島)を訪問し、取材した記録をまとめたもの。樺太では、旧国境線(北緯50度)に日本が立てた国境標石を追っている。国境標石は取り外され、昔の国境は今では跡も定かでない。著者はこれを追い求めたり、現物を根室の博物館に寄贈してもらったりと活動した。そのほか、北方領土の豊富な自然を追ったり(皮肉なことに日本統治下でないことで開発の手が届かず、自然保護になっている)、占守島を訪れたりしている。占守島についての取材では、ロシア人の戦闘参加者に取材している。2015/03/22

紅蓮

0
「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」ドイツの宰相ビスマルクのあまりにも有名なこの格言は、歴史を学ぶ中でその意義というものを自身に問う度、明確な答えを私に照らし出してくれる。未来と同じように不確かで、勝者の主観的な過去を学ぶ意義とは、ひとえにより良い現在を実現するためだ。日露戦争に勝利した日本に、歴史上唯一となる陸上国旗線が引かれた。ポーツマス条約の締結により、帝政ロシアから北緯50度以南の南樺太を手に入れた1905年のことである。そして今、日露関には国旗線が未だ画定されていないという異常な状況が第二次世2016/02/02

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