内容説明
ヘルン(小泉八雲)と暮らした13年8ヶ月。妻セツが語る、夫と歩んだ愛おしい人生の記憶。初翻刻となる小泉セツの手記、「オヂイ様のはなし」「幼少の頃の思い出」を収録。『怪談』出版120年記念出版。
目次
思ひ出の記
オヂイ様のはなし
幼少の頃の思い出
著者等紹介
小泉節子[コイズミセツコ]
小泉セツ。1868年、松江藩家臣の小泉家に生まれる。松江に英語教師として赴任してきたラフカディオ・ハーンと出会い、結婚。ハーンの再話文学創作における最大の功労者といわれる。1932年没。64歳(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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joyjoy
9
八雲のヘルンさん言葉、どれもこれもまっすぐで、胸に沁みる。小さな生き物や、花や樹木にまで心を寄せることのできる人だったことがよく分かり、嬉しかった。「だからママさんに限る」といった、セツさんとのやりとりにも心温まる。八雲の執筆を邪魔しないように、静かに音のしないよう気をつけていたことを、「こんな時には私はいつもあの美しいシャボン玉をこわさぬようにと思いました」と振り返っていて、あぁ、セツさんも素敵な人だなぁと嬉しくなった。記念の年のうちにこの本を読み終えられてよかった。 2024/12/30
湿津
1
ちょっと前に読んだけど改めて読んだ。 やっぱり小泉八雲って面白くて愛に溢れた人だなと思う。口述筆記ならではだと思うけど、エピソード一つ一つにあたたかさがあって、二人の間にある愛情を感じた。セツさんが若干冷めた目で見てるとこあるのも良い。 二人だけで使ってる言語良すぎるよ〜!2025/08/19