出版社内容情報
東海道と東山道の結節点である甲斐。交通の要所として他地域とどのように交流したのか。またその交流が地域構造に与えた影響とは。東海道と東山道の結節点である甲斐。交通の要所として、他地域とどのような交流を行い、そしてそれは地域構造にどのような影響を及ぼしたのか。律令制を中心とする制度史の研究の視点から、それまで見落とされていた資料や論点に光を当てる。
第一部 古代甲斐国の成立と特色
第一章 ヤマト政権と甲斐
第二章 甲斐の勇者
第三章 律令制支配と民衆
第二部 地域の人々と律令制
第一章 古代甲斐国と渡来人
第二章 甲斐国出身の仕丁関係史料について
第三章 延喜式内社穂見神社について
補 論 儀礼空間としての国庁・郡庁
第三部 古代甲斐国の地域と交通
第一章 ヤマトタケル酒折宮伝承の再検討
第二章 文献からみた古代甲斐国都留郡の諸問題
第三章 中部山岳地域における駅制と地域社会
大隅清陽[オオスミキヨハル]
著・文・その他
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しとらす
2
読書メーターで知って、子供の頃に何度も訪ねたことのある山梨県の本なので、読んでみようと思いました。遺跡の発掘や古文書の分析から、甲斐国が中央政権から見て重要だったという著者の認識に納得しました。渡来人による開発(馬の飼育など)や官道の整備などの話題が、以前に読んだ武蔵国の状況に似ていて、やはり一定の年月を経て甲斐から武蔵へと牧場や交通機能の一部が東へ移っていったのだろうかとぼんやり考えていました。文字の解釈に上代特殊仮名遣いによる分析が様々な場面で有益であるということが感じられました。2018/05/10
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