感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
榊原 香織
104
昨年お亡くなりになったんですね。このシリーズは生前に企画されたもの、が、死後刊行に。 蛍の句、多い。青、ふぶく、散華、と独特のイメージ。 ”螢の夜老い放題に老いんとす”飯島晴子ー開き直りがいいと黒田杏子氏もほめてます2024/09/03
あや
23
読み終わるのにとても時間を要してしまった。私と黒田杏子さんとの出会いは日経新聞の俳壇で。私の句を初めて活字にして下さったのも黒田さん。幾度か日経俳壇に選んで頂いた。昨年亡くなられた黒田さんは我が父と同じ昭和13年生まれ。終戦時国民学校の1年生でいらした。栃木に疎開された黒田さんにとって螢は生涯の俳句のモチーフ。「ほたるふぶく」という光景を見たことがない私にはなんて幻想的な世界であろうと思う。 馬小屋の螢を見つめ一年生/ほうたるにはじめて逢った疎開の子/ほたる火の縦横無尽なる茶の間2024/04/29