死刑囚の有限と無期囚の無限―精神科医・作家の死刑廃止論

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死刑囚の有限と無期囚の無限―精神科医・作家の死刑廃止論

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  • サイズ B6判/ページ数 319p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784864354080
  • NDC分類 326.41
  • Cコード C1095

内容説明

本書は、加賀乙彦氏の評論集の中から死刑囚と無期囚について、どのように考えているかを中心テーマにしている批評文を集め、またその基礎となった『死刑囚と無期囚の心理』からも主要な部分を収録し、さらに小説「宣告」からも死刑囚と精神科医との交流場面を描いた箇所を5章に再録している。この評論集は加賀氏の精神科医・長編小説家・クリスチャンとしての存在が生涯をかけて三位一体となって熟成されてくる構成になっている。

目次

1 刑死した友へ(『文学と狂気』(一九七一年)より
『虚妄としての戦後』(一九七四年)より
『死刑囚の記録』(一九八〇年)より)
2 『死刑囚と無期囚の心理』(一九七四年)より(拘禁反応の心因性;拘禁中の精神状態と行動についての心理学的研究)
3 『ある死刑囚との対話』(一九九〇年)より(「まえがき」より;書簡より;「あとがき」より)
4 文学・宗教から「死へのアプローチ」(『生と死と文学』(一九九六年)より
『科学と宗教と死』(二〇一二年)より)
5 小説『宣告』(一九七九年)より(「第二章 むこう側 1」より;「第五章 死者の舟 4」より;「第七章 裸の者 8・9」より)

著者等紹介

加賀乙彦[カガオトヒコ]
作家、精神科医。1929年、東京生まれ。東京大学医学部卒業。東京拘置所医務技官を務めた後、フランスに留学し、パリ大学サンタンヌ病院とサンヴナン病院に勤務。帰国後、東京医科歯科大学助教授を経て、上智大学教授。日本芸術院会員、文化功労者。著書に『帰らざる夏』(谷崎潤一郎賞)、『宣告』(日本文学賞)、『永遠の都』(芸術選奨文部大臣賞)、『雲の都』(毎日出版文化賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

香菜子(かなこ・Kanako)

19
死刑囚の有限と無期囚の無限 ―精神科医・作家の死刑廃止論。加賀 乙彦先生の著書。死刑囚の有限と無期囚の無限はどちらがより過酷なのかは実際に経験してみないときっとわからない。でも死刑囚の有限と無期囚の無限の両方を経験できる人はいない。それは一人の経験として死刑囚の有限と無期囚の無限が両立することはないから。精神科医・作家である加賀 乙彦先生だからこそわかる死刑囚の心理。人間は全知全能ではないし間違える存在。それなら人間が人間に死を命じる死刑は廃止すべきという意見があるのも当然のこと。 2022/08/15

gtn

14
自分の犯行が夢のようにしか感じられないと述べる青年死刑囚李珍宇の言葉を真に受け、心動かされる著者。しかし惑わされてはいけない。若者の知恵は、繕ったり偽ったり、案外したたかであることを知っている。私もかつて若者だったから。2020/01/14

サトシ@朝練ファイト

14
「黙想ノート」を読んでみたい2019/11/09

アルクシ・ガイ

3
タイトルが素晴らしい。我々にしてみたら死刑も無期懲役も同じようなもの。どちらも二度と犯罪者と顔を合わせませんからね。でもこの両者は全く違う。2021/07/28

kuma_kuma

1
日本において死刑廃止論が盛り上がらない要因は、国民の人権意識の欠如や犯罪者差別などであり、著者の訴える刑罰を人道的見地からどうであるか?という段階には至っていないのが現状だと思う。非人間的な殺人を犯した死刑囚が非人間的な扱いを受けて何が悪いんだという単純な疑問に対する答えが本書には無い。 個人的には、人類の滅亡後の心配をする人間が他にもいたんだということに安堵した一冊。次は著者の小説「宣告」を読みたいと思った。2020/01/15

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