内容説明
伝統的考古学資料はもとより、近年発達のいちじるしい海底考古学の資料をも存分に活用し、古代地中海世界の軍事・政治から経済・文化におよぶ豊富かつ新鮮なデータを提示しつつ描く海の古代史。エジプト、クレタ、フェニキア、ギリシア、ローマ、カルタゴ等諸民族・国家の海洋活動を、貿易・戦争・植民・海賊にわたって明らかにするとともに、革袋やパピルスの筏から大形の軍船や商船まで、造船と操船の技術史的な諸問題、とくに船の基本要素である擢と帆、舵、錨について考察する。
目次
第1章 航海に関する一般的考察
第2章 造船―船体
第3章 造船―艤装と武装
第4章 底荷、釣合い、トン数
第5章 第一次ポエニ戦役までの海洋支配
第6章 紀元前三一年までの海洋支配
第7章 ローマ帝国の艦隊
第8章 ペルシア戦役以前の海洋貿易と海洋の拡大
第9章 ペルシア戦役からローマ帝国まで
第10章 ローマ帝国
第11章 航海者の宗教
著者等紹介
酒井傳六[サカイデンロク]
1921年、新潟県に生まれる。東京外国語学校仏語部卒業。1955‐57年、朝日新聞特派員としてエジプトに滞在。その後は日本オリエント学会会員として古代エジプトの研究と著述に従事。1991年8月17日逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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