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内容説明
スイス・ヨーロッパ文学愛好者待望の翻訳小説。現役の詩人・作家ベアト・ブレヒビュールと著名な画家アドルフ・ディートリッヒ―芸術家ふたりがボーデン湖畔をゆく、時間を超えた徒歩旅行。アドルフ・ディートリッヒの貴重な絵画をフルカラーで収録。
著者等紹介
ブレヒビュール,ベアト[ブレヒビュール,ベアト][Brechb¨uhl,Beat]
1939年スイスのベルン州生まれ。1991年以降フラウエンフェルト「詩の祝祭」、翻訳家協会「詩人が詩人を翻訳する」等を組織。チューリヒ市功労賞、スイス・シラー基金賞など受賞多数。著作活動は小説、詩、子供向けの本やドイツ俳句集など多岐に渡る
鈴木俊[スズキシュン]
1931年東京生まれ。詩人・翻訳者。日本文藝家協会・日本現代詩人会・日本詩人クラブ各会員・日本翻訳家協会評議員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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きゅー
8
スイスの画家アドルフ・ディートリッヒと過ごしたある一日を描く「架空の」旅行記。その間に、ディートリッヒの人生哲学、芸術に対する考えや、過去の逸話をめぐる対話が交わされる。アドルフに寄りそって歩く「わたし」は、もちろん著者の分身であり、老画家から薫陶を受ける忠実な弟子のようでもある。ところで、終盤での仕掛けは素朴な旅行記と思っていた読者を驚かせる。この小説のために招霊されたアドルフは次第に遠のき、やがて街の喧騒が聞こえてくる。この小説は、ブレヒビュールによるアドルフへの長いお別れの言葉だったのだろう。2015/09/25
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