内容説明
NHK大河ドラマ『花燃ゆ』のヒロイン、文の生涯!明治維新という激動の時代をけなげに、しかもまっすぐに生きぬいたひとりの女がいた。著者渾身の評伝!!
目次
長州松本村の畦
旅の空
江戸に行きたい
佐久間象山
東北旅行
黒船来航
止むに止まれぬ
野山獄へ
松下村塾
文の結婚
吹き荒れる嵐
なみだ松
けふの訪れ
蒔かれた種
元治元年、夏
文の戦後
高杉晋作の挙兵
新しい世
著者等紹介
新井恵美子[アライエミコ]
昭和14年、平凡出版(現マガジンハウス)創立者岩堀喜之助の長女として東京に生まれ、疎開先の小田原で育つ。学習院大学文学部を結婚のため中退。日本ペンクラブ会員。日本文芸家協会会員。平成8年「モンテンルパの夜明け」で潮賞ノンフィクション部門賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Kentaro
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松陰が塾生の一人として惚れ込んだ久坂玄瑞に嫁ぐも、長州倒幕派として、幕府側に追い詰められ、久坂は自害に追い詰められた。その苦境を高杉晋作の挙兵でひっくりがえし、松陰の志が幕末の志士の活躍の土台になった。一方で、その久坂には隠し子が見つかり、姉の病気の看病で苦労したりと激動の人生は続く。姉を看取った後に、残された義兄の楫取素彦と再婚し、明治維新の激動期をささえた女性であったことが良く分かります。 本書は松陰の一生とその松陰を拠り所とした美和子の生き様を理解できる一冊でした。2017/06/19