しなやかな建築

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  • サイズ A4変判/ページ数 220p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784864174022
  • NDC分類 520.4
  • Cコード C3052

内容説明

本書は著者が四半世紀に渡って撮影した国内外の建築、都市の写真を用いて、「しなやかに時とともに変化する建築」の実例を紹介し、現代建築への応用手法を提示している。日本の着物のように、建築の設計に、適度な余裕を持たせた柔軟性のある設計が、長い目で見て有効であると主張している。第1部「持続可能な都市建築をめざして」では、伝統の知恵と先端技術が拓く建築の未来像を、建築ストック活用と社会変化がもたらすイノベーションの観点から論じている。第2部「建築ストックの現状と課題」では、しなやかに変化する建築の国内外の実例を示すとともに、著者が大学での研究活動として実施してきた集合住宅の居住履歴の調査研究や、公共施設再編の取り組みを紹介している。第3部「世界の伝統的建築構法」では、著者が現地にて撮影した写真をもとに、世紀を超えて存在し続ける姿を論じている。第4部「建築のひろがり」では、未来への展望として、筆者が大学で取り組んできたグローバル人材育成を自身の留学経験も交えて述べている。

目次

1 持続可能な都市建築をめざして(伝統の知恵と先端技術が拓く建築の未来;住宅・建設産業のイノベーション―建築ストック活用と社会変化がもたらすもの;都市空間の秩序の持続と再編)
2 建築ストックの現状と課題(しなやかに変化する建築―建築ストック活用の手法;N.J.ハブラーケン教授とオープンビルディング;変化を見れば本質がわかる―集合住宅の居住履歴;超高齢社会における公共施設設備の課題と展望)
3 世界の伝統的建築構法(ブータンの城塞建築ゾンと伝統住居;インドラジャスタン州の城郭都市;中国安徽省の古民家群 宏村・呈坎;東欧カルパチア山脈周辺の木造教会と校倉民家)
4 建築のひろがり(グローバル人材育成と留学;清らかなモダニズム建築 吉田鉄郎が目指したもの)

著者等紹介

南一誠[ミナミカズノブ]
芝浦工業大学建築学部建築学科教授。1956年石川県生まれ。東京大学工学部建築学科1979年卒業。東京大学大学院工学系研究科建築学専攻修了。マサチューセッツ工科大学大学院修了。博士(工学)、S.M.Arch.郵政省建築部、建設省官庁営繕部を経て現職。専門は建築構法計画、建築設計(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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