習慣と脳の科学―どうしても変えられないのはどうしてか

個数:
電子版価格
¥3,960
  • 電子版あり

習慣と脳の科学―どうしても変えられないのはどうしてか

  • ウェブストアに21冊在庫がございます。(2025年07月24日 06時37分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 46判/ページ数 296p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622095880
  • NDC分類 141.75
  • Cコード C1036

出版社内容情報

「本書は、悪い習慣を直すための「簡単なコツ」を紹介したりするものではない。むしろ、他の本で紹介されている習慣を変えるための魔法のような解決策のほとんどが、本物の科学の前では意味をなさなくなることを明らかにしていく。……行動を変えやすくするための、科学的な裏付けのあるアイデアも得られるはずだ」(本文より)

過食やスマートフォンの使いすぎから、飲酒や喫煙、果ては依存性のある薬物の使用まで、一度習慣づいた行動をやめたくてもやめられずにいる人は多い。一方私たちは、交通ルールや道具の使い方、毎日のルーチンなどが習慣になっているおかげで、いちいち立ち止まって考えずに行動できている。本書では、こうした習慣のありようを最新の科学的知見に基づいて定義づけ、その詳細に立ち入っていく。
全二部構成の第I部では、習慣的行動の性質やその形成メカニズムを脳神経科学や心理学に基づいて解説する。第II部では、習慣を変えるための裏付けある方法や、応用の見込みのある研究成果を紹介する。
著者は、再現性と透明性の高い科学研究を目指す、オープンサイエンス運動をリードする認知神経科学者である。科学界における「再現性の危機」の先を見据えた研究を通して綴られる、習慣の実像。

内容説明

過食やスマートフォンの使いすぎから、飲酒や喫煙、果ては依存性のある薬物の使用まで、一度習慣づいた行動をやめたくてもやめられずにいる人は多い。一方私たちは、交通ルールや道具の使い方、毎日のルーチンなどが習慣になっているおかげで、いちいち立ち止まって考えずに行動できている。本書では、こうした習慣のありようを最新の科学的知見に基づいて定義づけ、その詳細に立ち入っていく。全二部構成の第1部では、習慣的行動の性質やその形成メカニズムを脳神経科学や心理学に基づいて解説する。第2部では、習慣を変えるための裏付けある方法や、応用の見込みのある研究成果を紹介する。著者は、再現性と透明性の高い科学研究を目指す、オープンサイエンス運動をリードする認知神経科学者である。科学界における「再現性の危機」の先を見据えた研究を通して綴られる、習慣の実像。

目次

第1部 習慣の機械―なぜ人は習慣から抜け出せないのか(習慣とは何か?;脳が習慣を生み出すメカニズム;一度習慣化すれば、いつまでも続く;「私」を巡る闘い;自制心―人間の最大の力?;依存症―習慣が悪さするとき)
第2部 習慣を変えるには―行動変容の科学(新しい行動変容の科学に向けて;成功に向けた計画―行動変容がうまくいくための鍵;習慣をハックする―行動変容のための新たなツール;エピローグ)

著者等紹介

ポルドラック,ラッセル・A.[ポルドラック,ラッセルA.] [Poldrack,Russell A.]
スタンフォード大学心理学部教授。イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校にてPh.D.を取得。2014年より現職。人間の脳が、意思決定や実行機能調節、学習や記憶をどのように行っているのかを理解することを目標としている。計算神経科学に基づいたツールの開発や、よりよいデータの解釈に寄与するリソースの提供を通して、研究実践の改革に取り組んでいる

神谷之康[カミタニユキヤス]
京都大学大学院情報学研究科・教授、ATR情報研究所・客員室長(ATRフェロー)。専門は脳情報学、奈良県生まれ。東京大学教養学部卒業。カリフォルニア工科大学でPh.D.取得。機械学習を用いて脳信号を解読する「ブレイン・デコーディング」法を開発し、ヒトの脳活動パターンから視覚イメージや夢の解読することに成功した。SCIENTIFIC AMERICAN誌「科学技術に貢献した50人」(2005)、塚原仲晃賞(2013)、日本学術振興会賞(2014)、大阪科学賞(2015)。アーティストとのコラボレーションも行う

児島修[コジマオサム]
英日翻訳者。1970年生。立命館大学文学部卒(心理学専攻)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アキ

118
原題は、Hard to break. Why our brains make habits stick. 脳が一度習慣を生み出すと、つい無意識のうちに同じ行動をとってしまう。大脳基底核と大脳皮質の間の活動のループが、ドーパミンの影響を受けながら形成されることがわかってきた。では依存症とは悪い習慣と言えるのか?スマートフォンの使用は行動嗜癖とも言える。行動変容を効果的に行うためには、望まない行動の引き金となる状況を理解し、計画を立てることである。記憶の再固定化により習慣をハックする研究も検証されている。2023/04/27

ばんだねいっぺい

28
よくも悪くも習慣を変えられないのは、あれやこれやと迷わずに自動運転で行ける有難いシステムのお陰。一旦、確立したからこそ、それを打ち破るのは、難しい。転居のように大小の環境を変えながら、とにかく、三年は、継続することが必要っぽい。大変だ。2023/07/04

buuupuuu

21
習慣は、大脳皮質と大脳基底核の間にループ回路が形成されることで、学習される。そして、認知系から運動系へと回路が移り、ひとまとまりになるなどして、自動化する。習慣とは、するつもりがなくてもしてしまうものだと言える。ドーパミンは様々な機能を果たすが、習慣の強化に関わる場面では、予測と実際の報酬の誤差に反応してその放出が調整される。強化の過程は、強化学習の数理モデルによって表現できる。習慣とは異なる仕方で学習されるシステムや、私たちが自制心と呼ぶような諸能力が、習慣と競合しており、人の行動は複合的に産出される。2024/11/19

taku

17
一章の最後で、私の期待が浅はかなことを教えられた。気持ちを改め正座で読もうと思ったのだが、気付けばソファで横になっている。なるほど習慣は強靭だ。習慣とは、日常生活を送るうえで困らないために脳が生み出すお利口さんなのだが、言うこと聞かない頑固なおバカさんも育ててしまう。その仕組みと、意識的に変えるのは困難であることを知ったうえで、行動変容する糸口を掴みたい人向け。即効性のある方法を求めるなら向かないが、むしろそういう人が読むべきかもしれない、科学で向き合う書。2025/01/24

eirianda

10
習慣を変えるのは簡単ではないと思っているけど、大きな恐怖を前にコロナ禍では、一斉に行動変容できたよなあ。環境が行動に影響を与え、葛藤を伴わない思考回路、自分の衝動のシグナルを把握、新しい代替行動の訓練、その日常化、本人や支援者の監視と記録、緊張を和らげる訓練など、チックを抑える療法も参考にして、新しい科学的研究や言説の中井にも否定的なエビデンスを敢えて集めていないものもあるとか言うので鵜呑みにせず、人間の脳も心も単純ではなく複雑なので一筋縄ではいかないことが、なんとなく分かりました…。2023/07/15

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/20584659
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品