出版社内容情報
アメリカの麻酔科医バージニア・アプガーは、日本をふくむ世界中の赤ちゃんを今も救う検査方法(アプガーテスト)を生み出しました。バージニアの人生を幼少期から活き活きと描いた、エンパワメントな伝記絵本です。
著者等紹介
ピアソン,キャリー・A.[ピアソン,キャリーA.] [Pearson,Carrie A.]
元・幼児教育者で、子どもの本の作家。この絵本は、アプガー博士の家族にインタビューを行なうなどして書かれた。ミシガン州のスペリオル湖のほとりに住んでいる
カーペンター,ナンシー[カーペンター,ナンシー] [Carpenter,Nancy]
これまでに40作以上の子どもの本を手がける。クリストファー賞やジェーン・アダムス児童図書賞など受賞多数。ニューヨークのブルックリンに住んでいる
さくまゆみこ[サクマユミコ]
出版社勤務を経て、翻訳家となる。JBBY前会長、「アフリカ子どもの本プロジェクト」代表。日本絵本賞翻訳絵本賞など受賞多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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たまきら
40
アプガースコア、名称は知っていても、それが開発した医師の苗字とゴロ合わせだったとは知りませんでした。こういう医師たちの努力が、新生児の生存率の増加につながっていくんだなあ…と感激しながら読みましたが、巻末に掲載された作家の言葉、アプガーさんの略歴。そして日本の産婦人科医のメッセージにも感動しました。日本の医学部の入試で女子が不利に扱われていたこと、そしてその後の経緯が簡潔にまとめられています。そして2021年度は全国の医学部入試で女性の平均合格率が男性を初めて上回ったと知りました。2025/03/14
イケメンつんちゃ
34
エリキング めっきり冷たくなりました かすかに耳に残るメロディー 芳一の耳は無事なのか 複雑な人間関係は とてつもなく 百万選 推挙させて頂きます まだまだおみえに 栄光なき天才たち 女流医師の挫折だらけの恋模様 ガラスの天丼を打ち破った 高市さんも素晴らしいけど たくさんの赤ちゃん 幼い命はたくさん救われました ありがとうございます 負けない事 投げ出さない事 逃げ出さない事 信じ抜く事 駄目になりそうな時 それが一番大事 騎乗停止明けの地元図書館 車のドアさえ閉めれば 濡れることはございません 倉吉市2025/10/11
Cinejazz
25
生まれたばかりの赤ちゃんの健康状態を迅速にチェックし、蘇生や医療措置の必要性を判断する検査方法(アプガースコア-)を考案し、多くの赤ちゃんの命が救うことに功労したアメリカの女性麻酔科医バージニア・アプガー(1909-1974)のパワフルな人生が描かれた伝記絵本。…「アプガースコア-」とは、外見(A)、心拍数(P)、刺激への反応(G)、筋緊張(A)、呼吸(R)をチェックした点数のことで、このスコアが低い場合、早急に適切な治療が行われる。2025/10/17
リリー・ラッシュ
21
女性というだけで困難を強いられていた時代に麻酔科医になり、赤ちゃんの命を救うアプガースコアを考えたバージニア•アプガー博士。一人のお医者さんが訓練生にこのテストを伝えるのにアプガー(APGAR)の頭文字を使っていたという話が印象的。アピランス(外見)のA、パルス(脈)のP、グリマス(しかめっつら)のG、アクティビティ(活動)のA、レスピレーション(呼吸)のR。まるでアプガー博士がこのテストを考える使命を与えられて生まれてきた女性のように感じた。沢山の赤ちゃんの命を救った偉大なる女性。2025/02/23
shoko.m
5
赤ちゃんは生まれるとすぐ健康状態を調べるための「アプガーテスト」を受ける。このチェックリストを作ったのが、麻酔科医のバージニア・アプガー博士だ。バージニアがどんな人でどのような医師だったのかを描いた伝記的絵本。性別に囚われずやりたいことに向かって進む精力的なバージニアがとても魅力的。生き生きとしたイラストもよい。新生児がみなこのような検査で判断されているとは全く知らなかった!2025/03/20




