出版社内容情報
アメリカの麻酔科医バージニア・アプガーは、日本をふくむ世界中の赤ちゃんを今も救う検査方法(アプガーテスト)を生み出しました。バージニアの人生を幼少期から活き活きと描いた、エンパワメントな伝記絵本です。
著者等紹介
ピアソン,キャリー・A.[ピアソン,キャリーA.] [Pearson,Carrie A.]
元・幼児教育者で、子どもの本の作家。この絵本は、アプガー博士の家族にインタビューを行なうなどして書かれた。ミシガン州のスペリオル湖のほとりに住んでいる
カーペンター,ナンシー[カーペンター,ナンシー] [Carpenter,Nancy]
これまでに40作以上の子どもの本を手がける。クリストファー賞やジェーン・アダムス児童図書賞など受賞多数。ニューヨークのブルックリンに住んでいる
さくまゆみこ[サクマユミコ]
出版社勤務を経て、翻訳家となる。JBBY前会長、「アフリカ子どもの本プロジェクト」代表。日本絵本賞翻訳絵本賞など受賞多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
38
アプガースコア、名称は知っていても、それが開発した医師の苗字とゴロ合わせだったとは知りませんでした。こういう医師たちの努力が、新生児の生存率の増加につながっていくんだなあ…と感激しながら読みましたが、巻末に掲載された作家の言葉、アプガーさんの略歴。そして日本の産婦人科医のメッセージにも感動しました。日本の医学部の入試で女子が不利に扱われていたこと、そしてその後の経緯が簡潔にまとめられています。そして2021年度は全国の医学部入試で女性の平均合格率が男性を初めて上回ったと知りました。2025/03/14
リリー・ラッシュ
18
女性というだけで困難を強いられていた時代に麻酔科医になり、赤ちゃんの命を救うアプガースコアを考えたバージニア•アプガー博士。一人のお医者さんが訓練生にこのテストを伝えるのにアプガー(APGAR)の頭文字を使っていたという話が印象的。アピランス(外見)のA、パルス(脈)のP、グリマス(しかめっつら)のG、アクティビティ(活動)のA、レスピレーション(呼吸)のR。まるでアプガー博士がこのテストを考える使命を与えられて生まれてきた女性のように感じた。沢山の赤ちゃんの命を救った偉大なる女性。2025/02/23
shoko.m
3
赤ちゃんは生まれるとすぐ健康状態を調べるための「アプガーテスト」を受ける。このチェックリストを作ったのが、麻酔科医のバージニア・アプガー博士だ。バージニアがどんな人でどのような医師だったのかを描いた伝記的絵本。性別に囚われずやりたいことに向かって進む精力的なバージニアがとても魅力的。生き生きとしたイラストもよい。新生児がみなこのような検査で判断されているとは全く知らなかった!2025/03/20
弥都
2
生まれてすぐの赤ちゃんの健康を評価する医療検査法「アプガースコア」を考案開発した、当時まだ少ない女性麻酔科医バージニア・アプガー先生の伝記絵本。あるお医者さんが訓練生にこの検査法を説明するときにAPGAR(アプガー)を使っていたことが由来。Aアピアランス(外見)Pパルス(脈)Gグリマス(しかめっつら)Aアクティビティ(活動)Rレスピレーション(呼吸)私も産まれたときは、きっと受けたのだろう。性差別の意識や時代の風潮に負けない、自分の夢や希望に走り続けるかっこいい女性だと思った。2025/01/09
ゆうあゆ
0
妹と。麻酔科医だったんですか!2025/03/15