出版社内容情報
「知識修得型」教育ではなく「課題解決力育成型」教育が求められる今、現場では何をしたら良いのか。「受験」から比較的遠い小学校と、「受験」が終わった大学だからこそできる実践を紹介・理論化し、その問いに応える注目の書。
内容説明
深い学びの中では「できる」子と「できない」子の立場が逆転する!?地域社会における「地(知)の拠点」となった私立大学。その独創的な教育実践と理論が全国から注目を集めた理由は?驚きと発見のある学びは教師もワクワクする。間違うことで賢くなる。なぜなら人類の歴史を追体験するから…
目次
1部 子どもも教師も待ち遠しくなる授業―練習・習熟中心の勉強から、発見と喜びのある学びへ(「間違い」にどう対応するかで学びは驚くほど変わる;「教えたいこと」は「教えない」 この矛盾を解決していくのがプロセスのある授業;想像・推理と対話・討論で“見えない世界”が見えてくる―どんなに遠い世界でも、過去の世界でも、ミクロの世界でも;魅力的な素材・教材はこの世界にどっさりある―それらをどう発掘し選択していくか;基礎・基本は単なる練習・習熟の対象ではない―深く豊かに学んで思考力・判断力も育てる)
2部 「知識修得型」から「課題設定・解決型」の教育へ(地域が持つ“教育力”への気づき;課題を設定し、解決する力の育成に向けて―大学教育の課題;地域と連携した松本大学の教育実践―「課題解決型教育」具体例の提示;帰納的教育手法の開発―研究と教育、その類似性;今、教育に問われていること)
著者等紹介
今泉博[イマイズミヒロシ]
1949年、北海道函館市生まれ。1971年から33年間、東京都の公立小学校教員として勤務。間違い・失敗を積極的に評価し、子どもたちが生き生き学ぶ授業を創り出した。その実践は今も高く評価されている。2004年9月より北海道教育大学(釧路校)助教授。その後教授、副学長となる。2016年から2021年まで松本大学教育学部教授
住吉廣行[スミヨシヒロユキ]
1948年生まれ、大阪府豊中市出身。1980年九州大学大学院理学研究科博士課程修了(理学博士)。1982年より東京大学原子核研究所研究員、その後、同大宇宙線研究所研究員を経て1986年松商学園短期大学に赴任。2012年4月から2020年9月まで松本大学学長。専門は理論物理、大学教育など。松本大学では20年も前から、地域連携による課題解決型の「帰納的教育手法」を提唱(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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