目次
はじめに―なぜ今『中等修身一』か
中等修身一(詔勅;目録)
著者等紹介
山中恒[ヤマナカヒサシ]
1931年北海道小樽市生まれ。児童読み物・ノンフィクション作家。1960年『赤毛のポチ』で日本児童文学者協会新人賞、1974年『三人泣きばやし』で第21回産経児童出版文化賞、1978年『山中恒児童よみもの選集』で第1回巌谷小波文芸賞、1993年『とんでろじいちゃん』で第31回野間児童文芸賞、2003年第38回エクソンモービル児童文化賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
大阪のきんちゃん2
7
8月中頃図書館で終戦記念日コーナーにあったので借りました。 当時ここで取り上げられている修身教科書を皆読んで軍国教育を受けたことを思うと、また何時国家が集団ヒステリー状態に陥らないかと不安になります。 日本人はその傾向が発現する危険性を持っているような気がしてなりません。 かつて東京のとある洋食屋さんで、厨房に教育勅語が掲げられているお店がありました。関係ありませんがwww・・・ 勿論、歴史は知っておくべきものと思います。2020/09/29
菱沼
4
先日山中恒さんの講演を聞いて、購入した本。戦前、戦中を少年として生き、戦後子どものための読み物を書いてきた山中恒さんだからこそ感じ取る・言わなくてはならぬもの。今を戦前にしないために、88歳の山中恒さんが頑張っている。戦争を知らない軍国少年である政治家たちは、こういう先達の声に耳を傾けてほしい。山中恒さん、どうぞお元気で。2019/10/21
ねこ
3
昭和19年、終戦の前年に文部省から発行された『中等終身一』を復刻し、山中さんの解説を付したもの。いやはや、大変な内容でした。山中さんは、この教科書を「ウルトラ国体原理主義の聖書みたいな教科書」というのだけれど、まったくそのとおり! 前の文科相の柴山さんは「教育勅語を現代風にアレンジしてつかうのは十分ありうる」と発言し、現・文科相の萩生田さんは議員会館に教育勅語を額にいれて飾っていたという。これは恐ろしい。やばいです。親への「孝」などが喧伝されるけれど、この修身の教科書にある「父母」の項を読んでほしい。2019/09/16
星辺気楽
0
戦時下の日本の教育がどのように進められていったのかを自身の体験も踏まえて客観的に分析する。今の日本を考えるためにも好書。2019/10/10